思いつき短編達

異世界(現代)

なんでもAIが管理する世界。
そんな世界は人にとって幸せ？それとも不幸せ？


何もしたくない無気力な人には全部を代わりにやってくれる幸せな世界。

逆に行動力溢れる人には自分の行動を阻害される不幸せな世界。

小さな子供のお世話はロボットが。母の看病もロボットが。

年々進化を遂げるロボット達。

人型なんてものは当たり前。製作者たちの最終到達点はロボットへ感情を持たせること。


痛みを感じ、声を荒らげ怒り、涙を流す。

真似事ならば誰でも出来る。でもそれがロボット自身の感情であるかは分からない。

製作者たちは常に思考する。どうしたら感情を持たせることが出来るのだ。AIに学習させれば良いのか。ただAIは映画を見れば感情を覚えるというよりも分析として顔の動き、目の動きを見るだろう。




夢へ向かって突き進む製作者たち。
より便利なものを、より自分たちに近しいものを作り上げよう。










「でもさ、感情持つロボットが出来たらそれは新たな生命の誕生じゃないか？」
「バッテリーが持つ限りロボットは生き続ける。壊れてもバッテリーの交換でまた生き続ける」
「そうなんだよな…より人間に近しいものって俺達に作れるんかな」
「子供から成長していくロボットとかもやりたいよな」
「待て、それはおかしい。それは別の話になるだろう！？」