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おしゃんぽ 2

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メイド視点

「あのねあのねーぼくね、おひまさまなんだよー」
道行く人に自慢して回る柚琉様。
大変可愛らしいのですが…そのような可愛らしい笑顔を大勢に振舞っては誘拐される危険性を高めてしまいます。
「ほら着いたよ。…柚と雫が好きかなって」
「あら、カフェなの?てっきり高級フレンチにでも連れていかれると思っていたわ」
「それだと柚が食べられなくなるでしょ。…柚は高級料理は好きじゃないみたいだし」
「ぼくおむらいすすきー」
「ね?」
確かに…柚琉様はキャビアもしょっぱいと仰って吐き出してしまいましたからね。
…多分あれはキャビアじゃありませんが。
旦那様はカフェに入ると私達も同じ席に座るように指示した。
「「え」」
「君達の休暇…いや僕達がいたら休暇じゃないか。柚の世話も頼んじゃうけど…まぁ楽しんで」
「「ありがとうございます」」
旦那様は宣言通り私達の昼食のパスタもご自分の会計と一緒に払ってしまわれました。
「…ぱぱ」
「んー?」
ホテルへ戻ろうと食後の散歩をしていたのですが…柚琉様の視線がある場所へ。
「…ケーキ屋?行きたいの?」
「うん…ぼくけーきたべる」
「さっきオムライス食べたのに?ママからもサンドイッチ貰ってたよね?」
「けーき」
「柚なら食べれるわよね。…あら、スイーツパラダイスもあるみたいよ」
「スイーツパラダイス?」
「…まぁ簡単に言えばスイーツ限定の食べ放題のようなものです」
「ホテルなどが開催することが多いのでとても美味しいですよ」
「いくー!!」
「…まぁいっか」
ホテルへ帰る前にひとつ行くところが増えました。
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