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アイスケーキ 2
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夏羽視点
「…え」
そろそろ起きるかなって思って隣にいた柚を見たら…。
…指をちゅぱちゅぱと吸っていた。
「…父さん」
「ん?」
「柚が指吸いしてる…」
「え?」
父さんもこっちに来て柚を覗き込んだが…やっぱり指は吸われたまま。
「柚は胎児で生まれたわけじゃないし…その習慣は無いはずなんだけどな…」
「人間の赤子は口が寂しくて指吸いするっていうけど…柚の場合何かな」
「不安になったり…とかそういう時にもするって聞いたことあるけど…悪い夢見てたわけじゃないんでしょ?」
「うん」
うなされることはなかったよ。
柚の寝言は分かりやすいから。
通常の状態だとね、うにゃうにゃ言ってるの。
で、たまに夢に出てくる人だったり物の名前が出てくるかな。
でも悪夢を見てる時はうーって唸るか、泣き出すかなの。
「夏のしっぽも吸われることあるの」
「なん…あ」
「なんか気づいたの?」
「いや…柚も去年までは哺乳瓶で血液与えてたんでしょ?もしかして夢の中でその頃と同じようにご飯食べてるのかなって」
「あ、そうだった」
ほんとはね、最初の1ヶ月か2ヶ月くらいでちゃんと飲めるようになってたの。
だけどね、可愛くてやめさせられなかったんだ。
1人で持たせて吸わせると何故か下向いたまま吸っちゃって上手く飲めないからいつも誰かが抱っこしたり支えてあげるの。
もうそれが可愛くて可愛くて。
「…夏達の気持ちもわかるけどね」
「でしょ!?柚可愛いんだもん」
今でも体調の悪い時は時々哺乳瓶が登場するし。
「…っ…にゃ…」
「起こしちゃった?ごめんね」
「にぃ…」
もぞもぞと動き出すと夏の胸に頭を置いた。
「にぃにの…ぉと」
「聞こえるの?」
「…ふへ…」
「起きたならアイス食べる?」
「たべりゅ!!」
「うげっ」
柚がいきなり飛び起きるから…お腹に置かれてた手がぐって…。
苦し…。
「柚…夏の上から退いてあげようね」
「ふにゃ?」
「と…父さんありがと…」
いくら柚が軽くても…あれは苦しかった…。
「…え」
そろそろ起きるかなって思って隣にいた柚を見たら…。
…指をちゅぱちゅぱと吸っていた。
「…父さん」
「ん?」
「柚が指吸いしてる…」
「え?」
父さんもこっちに来て柚を覗き込んだが…やっぱり指は吸われたまま。
「柚は胎児で生まれたわけじゃないし…その習慣は無いはずなんだけどな…」
「人間の赤子は口が寂しくて指吸いするっていうけど…柚の場合何かな」
「不安になったり…とかそういう時にもするって聞いたことあるけど…悪い夢見てたわけじゃないんでしょ?」
「うん」
うなされることはなかったよ。
柚の寝言は分かりやすいから。
通常の状態だとね、うにゃうにゃ言ってるの。
で、たまに夢に出てくる人だったり物の名前が出てくるかな。
でも悪夢を見てる時はうーって唸るか、泣き出すかなの。
「夏のしっぽも吸われることあるの」
「なん…あ」
「なんか気づいたの?」
「いや…柚も去年までは哺乳瓶で血液与えてたんでしょ?もしかして夢の中でその頃と同じようにご飯食べてるのかなって」
「あ、そうだった」
ほんとはね、最初の1ヶ月か2ヶ月くらいでちゃんと飲めるようになってたの。
だけどね、可愛くてやめさせられなかったんだ。
1人で持たせて吸わせると何故か下向いたまま吸っちゃって上手く飲めないからいつも誰かが抱っこしたり支えてあげるの。
もうそれが可愛くて可愛くて。
「…夏達の気持ちもわかるけどね」
「でしょ!?柚可愛いんだもん」
今でも体調の悪い時は時々哺乳瓶が登場するし。
「…っ…にゃ…」
「起こしちゃった?ごめんね」
「にぃ…」
もぞもぞと動き出すと夏の胸に頭を置いた。
「にぃにの…ぉと」
「聞こえるの?」
「…ふへ…」
「起きたならアイス食べる?」
「たべりゅ!!」
「うげっ」
柚がいきなり飛び起きるから…お腹に置かれてた手がぐって…。
苦し…。
「柚…夏の上から退いてあげようね」
「ふにゃ?」
「と…父さんありがと…」
いくら柚が軽くても…あれは苦しかった…。
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