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また、はいつ? 2

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メイド視点

「むきゅむきゅ」
柚琉様はスナック菓子の袋を抱きしめたまま別のお菓子を食べ始めました。
初めてのご友人である惟様にお菓子を届けると仰って。
なんとも可愛らしい行動ですが…何も言わずに出ていかなくなったのは成長ですかね。
以前ですと私達に言うことも無く勝手にお部屋を出ていくことが多かったのですが今ではそんなことは滅多にありません。
0歳と1歳の違いということでしょうか?
「ぱりぱりおいしーね」
「ポテトチップスというんですよ」
「略してポテチと呼んでいますけどね」
「ぽてち…おいし」
…あら?
柚琉様…まだ眠たいようですね。
視線がぼんやりとしてきましたし動きも少しずつですが遅くなってきました。
これは…。
「…ぅゆ」
「おっと」
柚琉様が寝てしまうことを予測していた私達は柚琉様の両側へ控え、倒れ込んできた柚琉様を抱きとめた。
「…やっぱり寝ちゃったね」
「あれだけはしゃいでお昼寝なしなんて柚琉様にはまだキツかったのね」
「10時まで寝てたけどまだ足りなかったか」
「みたいだね」
柚琉様をベッドへ寝かせ、薄手の布団をかけた。
「…このお菓子は」
「多分…使用人行き?」
「ポテチ…しけりそうだけど」
「まぁ誰かは食べるでしょ」
「じゃあ私置いてくるわ」
おやつのお皿を全てワゴンに乗せ、使用人棟へ向かった。













「これでよし、と」
お皿を使用人棟の食堂の机へ並べ、『柚琉様のおやつの残りですが』と書いたメッセージカードを添えておいた。
柚琉様にはまたおやつの時間に作りたてが届きますから前回の分はこうして使用人に下げ渡されるんです。
一流の方々が作ったものなのでどれも好評で置いて1時間をもったことはありません。
誰かが食べてしまいますからね。
私達は柚琉様が『いっしょ!!』と仰るので毎回ご相伴に預かっているのでその競走には参加しませんが。
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