上 下
154 / 345

消毒 2

しおりを挟む
柊二視点

「ぐすん…」
手の消毒も終えるとやっぱり痛いのか柚は膝の上に乗ったまま抱きついてきた。
「やぁや…」
「痛かったね。よしよし」
「うにゅぅ…」
嫌なことはやぁだと可愛く拒否をするがまぁ大抵強行できる。
その代わり後からこうやって甘やかしてあげないと拗ねちゃうんだよ。
うちのお姫様はわがままだから。
「ぱぱ…」
「ん?」
「ぎゅーして…」
ほらね。
でもオネダリが可愛いからなんでも聞いてあげたくなっちゃうんだよね。
お姫様になりたいっていうので国取りに行こうとしたら息子達に止められたけど。
もう現役は引退してるけど人間に狩られるほど弱くなったつもりはないんだけどね。
「…おなかすいた」
「さっきアイス食べたのに?」
「うん…どうしたのかな…おなかすいたーっておなかがいうの…」
「じゃあ何か食べようか」
と、あと好きと大好きまた解禁しようか。
柚がお腹すいた時だけっていうことにしてるし。
「柚」
「んにゅ?」
「大好きだよ。愛してる。パパ柚のためならなんでも出来ちゃう」
「あら?私は愛してないのかしら?」
「まま!!」
「雫のことももちろん愛してるよ。世界でいちばんね」
「え…いちばんぼくじゃないの…?」
「ごめんね、柚は2番目」
雫に愛してるか疑われちゃった。
後で体に教えこまなきゃいけないね。
「…私部屋から出てきたの間違いだったかしら」
「ままあそぼー!!」
「あれ?柚?おやつは?」
「んとね、あそんでからたべる!!」
遊んでお昼寝してからだよね。
じゃあ焼こうとしてたホットケーキ待ってもらわないと。
しおりを挟む
感想 195

あなたにおすすめの小説

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

愉快な生活

白鳩 唯斗
BL
王道学園で風紀副委員長を務める主人公のお話。

学園の支配者

白鳩 唯斗
BL
主人公の性格に難ありです。

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。

白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。 最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。 (同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!) (勘違いだよな? そうに決まってる!) 気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

D○ZNとY○UTUBEとウ○イレでしかサッカーを知らない俺が女子エルフ代表の監督に就任した訳だが

米俵猫太朗
ファンタジー
ただのサッカーマニアである青年ショーキチはひょんな事から異世界へ転移してしまう。 その世界では女性だけが行うサッカーに似た球技「サッカードウ」が普及しており、折りしもエルフ女子がミノタウロス女子に蹂躙されようとしているところであった。 更衣室に乱入してしまった縁からエルフ女子代表を率いる事になった青年は、秘策「Tバック」と「トップレス」戦術を授け戦いに挑む。 果たしてエルフチームはミノタウロスチームに打ち勝ち、敗者に課される謎の儀式「センシャ」を回避できるのか!? この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。

モブらしいので目立たないよう逃げ続けます

餅粉
BL
ある日目覚めると見慣れた天井に違和感を覚えた。そしてどうやら僕ばモブという存存在らしい。多分僕には前世の記憶らしきものがあると思う。 まぁ、モブはモブらしく目立たないようにしよう。 モブというものはあまりわからないがでも目立っていい存在ではないということだけはわかる。そう、目立たぬよう……目立たぬよう………。 「アルウィン、君が好きだ」 「え、お断りします」 「……王子命令だ、私と付き合えアルウィン」 目立たぬように過ごすつもりが何故か第二王子に執着されています。 ざまぁ要素あるかも………しれませんね

処理中です...