普通の学生だった〜番外編｡「吸血鬼」

アイス 1

柚琉視点

ぺろぺろ｡
｢…柚溶けちゃうよ｣
｢あげないっ!!｣
｢いや食べようとは思ってないけど…ぺろぺろだけじゃなくてパクってしないと｣
｢うーやー!!｣
いちごのソフトクリームにチョコレートがかかってるの｡
すっごく美味しい!!
｢…柚にコーンは向かなかったね…｣
｢ふやっ｣
溶けたアイスが手についちゃった｡
｢うゆ…べたべた…やぁや…｣
｢旦那様､こちらを｣
｢こちらも｣
｢ありがとう｡…ん？こっちは何？｣
｢アイスが手につかぬようするグッズです｣
｢安物ですが｣
パパがおててを拭いてくれてる間にメイドさんがアイスに何かをつけた｡
｢こちらのビスケットをアイスに付けてはいかがでしょうか？｣
｢うー…おいち!!｣
｢良かったです｣
おいちーの｡
はむはむ｡
｢柚にはカップのアイスの方がいいんだね｡コーンのアイスならこういうグッズ使わなきゃ｣
いちごおいちーチョコおいちー｡
でもねでもね｡
みんなで食べるとおいちーの!!
でも僕のはあげたくない!!
｢…柚がそこまでおやつを独占しようとするって珍しいね｡いつでも食べられるようにたくさん買ってあげるからね｣
｢ほんと！？｣
｢…あ､だったらアイス用の冷凍庫が必要だね｡柚が自分で選べるように踏み台も用意しよっか｣
｢ぱぱありがとー!!｣
美味しいのいっぱい嬉しい!!