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プレゼント 2

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夏羽視点

「ふー!!ふー!!」
さっきから柚が頑張ってるのにロウソクの炎は揺らぐだけで消える気配もない。
「…柚?手伝おうか?」
「やー!!」
「パタパタする?」
「やーなの!!ぼくがやるのー!!」
「…どっちでもいいけど…早くしないとロウソクのロウが溶けてケーキに落ちちゃうよ?」
「ふぇ!?」
…父さん…さっき市販のから自社製の食べられるロウソクに変えてたのに。
柚に早く決断させようとしてるね?
「…にぃに」
「いいよ。一緒にふーってしようね」
柚を膝に乗せてせーのでふーっと息を吹いた。
「きえた!!きえたよ!!」
「よかったね。じゃあケーキ食べようか」
「や」
…そこはダメだったか。
「柚の好きないちご入りのケーキだよ?」
「中にもいちご入りってやつ?今どき珍しいね」
「詐欺で抜くやつもあるしな…父さんが選んだならそんなことは無さそうだけど」
「自社ブランドだから大丈夫」
「…父さんどこまで業績広げる気…?」
「柚の好きな物全部だね」
…あぁ…アニメ業界にもいつか行くんだ。
もう夏は知らないよ。
言われたお仕事をこなすだけだもん。
最近は柚が手伝ってくれないんだよね。
…最初に売り出したチョコレートの広告モデルとCMに出演してから事務所に所属するって話が出てぽつぽつ仕事も入ってるみたい。
撮影は家だけど。
だって柚が出かけようとしないんだもん。
お出かけ=美味しいものか遊ぶとこの柚にはお仕事で出かけるって意味がわかってないみたい。
「ぱぱ、けーき」
「…じゃあ厨房の人達が作ってくれてたやつにしようね。…来年はもう買ってこない…」
お菓子の猫モチーフとかだと食べるのに何でだろ?
顔かな?
それとも人だから?
「ちょこー!!」
「ワンホールなのに1個ずつ味が違うんだ…」
「柚はどれがいい?にぃにと半分こする?」
「はんぶんこ!!ちょことーいちごっ!!」
「じゃあこれだね。こっちのケーキのチョコプレートは食べるでしょ?」
「うん!!」
ホワイトチョコレートのチョコプレートも柚には美味しいみたい。
ホワイトチョコレートって他のチョコレートより甘いよね。
夏も好きだけどたくさんは無理。
「ちょこの!!すごい!!」
「中から何か出てきた?」
「これなぁに?」
「アーモンド…かな?ミックスナッツがクリームに入ってみたいだね」
「おいちー!!」
とにかく今日を柚が楽しんでくれてよかった。
柚は前に夏達のこと祝ってくれたもん。
それ以上に祝ってあげないとね。
柚、お誕生日おめでとう。
それと































夏達のところに来てくれてありがとう。
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