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おたんじょーび 2

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直人視点

「んむんむ」
朝から柚は凄かった。
寝起きのはずなのに好物が目の前にあると分かると片っ端から食べ始めた。
時々お腹が膨れたのかソファーに座ってジュースを飲んでいたけれどそれも数分で終わり。
普段は少食だけどやっぱり柚も母さんに似てきたな…血は繋がってないのに…兄さんの変化用に渡した血から器用にそこ大食いだけ受け継いだの?
「残ったものは使用人に下げ渡しましょうか」
「…すぴぃ…」
満腹になって寝ちゃった。
多いと思ってたけどそれは一つ一つが小さいからか。
いつもは1人前用意してそこから食べさせるもんね。
今日のは1口分ずつだったから色んな種類を沢山食べられたわけか。
「柚の分はまた作ってもらえばいいものね」
「じゃあ僕はあれを受け取りに行ってくるね」
「あれ?」
父さんがどこかへ行こうとしていた。
「ケーキだよ。誕生日ケーキっていうのかな?前に街でイラスト付きってのを見かけたから柚の好きなキュアピーチのイラスト付きで頼んでおいたんだ」
「あぁ…人族は手先が器用だしな」
「お菓子もとっても美味しいもの」
「柚が喜びそうなケーキだね」
イラスト付きのケーキなんてあったんだね。
人族は凄いことを思いつくよ。
「誕生日プレゼントは届いたものから部屋に詰め込んであるから…多分今開けたら雪崩起きるんじゃないかな」
「柚に見られる前にちょっと整理するか…」
「魔界と人族の方からも来てるよね?」
「そうよ~柊二の会社から伝わったみたいなの」
「…母さん。それよりも柚の広告モデルのやつじゃない?あれから一気にファンが増えたって聞いたよ?」
「あらそれもあるわね~」
「…ファンから来たやつ避けないと不味いか…どれだ」
「何この山…」
父さんの言っていた部屋の扉を開けると…そこには山があった。
綺麗に包装紙で包まれたもの。
パッケージにリボンを結んだもの。
様々なプレゼントが山のように積み重ねられていたのだ。
「こちらは魔界からのものです。お隣の部屋がファンの方々から。そのまたお隣が旦那様の会社の方からです」
「…仕分けしてくれたんだね」
「助かるっちゃ助かるけど…これ開封に何日かかるんだ」
「…とりあえず柚に選ばせようか」
部屋は有り余ってるからどこにでも置いておけるし。

































余談

あのテーブルに並んでいた料理。

・ハンバーグ
・ポテト(細いのと太いのと皮付きとぐるぐるの)
・ウインナー(たこさんのものと棒に刺してあるものとぐるぐるのやつ)
・オムライス
・からあげ
・竜田揚げ
・ミートボール
・卵焼き
・スクランブルエッグ(猫の形)
・目玉焼き(黄身の部分にニコちゃんマーク)
・ハンバーガー(甘めの味付け。バンズには犬の顔の焼き印)
・ミートボール入りミートソースパスタ
・カルボナーラ
・たらこパスタ
・ツナパスタ
・ナポリタン(ピーマン玉ねぎ抜き。ただのナポリタンのソースがかかったウインナー入りパスタ)
・おにぎり(鳥五目炊き込みご飯、とうもろこしご飯、たけのこご飯、栗ご飯)
・エビチリ
・焼売
・コーンラーメン(具はコーンのみ)

etc..
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