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あまとろ 1

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柚琉視点

「…ふにゅ…?」
「柚起きた?おはよ。パパ、柚が急に来ちゃうからびっくりしたよ」
…あれ…?
パパいる?
僕のお部屋…?
あれれ?
「あ、あのね、ぱぱありがと」
「…ん?」
「ありがとしたいの。だからね、いきたいゆった」
「…言霊使っちゃったのね。で、魔力切れかけて寝ちゃったのか…」
「ぱぱ」
ぎゅーってして。
ぎゅー。
「…何?そのキラキラのお目目は」
「ぎゅーして?」
「ぎゅー?いいよ」
ぎゅーっ!!
…んにゅ?
パパ…いつもと匂い違う…?
「ぱぱ…なんかおいちーにおいする…」
「…柚…鼻いいね」
パパはポケットから包み紙を出した。
「一応の保存食。パパも魔王も食料ぐらいその辺で調達できるからいらないんだけどね」
「なぁに?」
「ドライフルーツだよ。食べてみる?」
「ん!!」
パパの指ごとパクってしちゃった。
んぐんぐ。
…にゅ?
「ぱぱ」
「ん?」
「じゅわっ…ない」
「柚は生か缶詰しか食べたこと無かったもんね。ドライフルーツはじゅわってしないんだよ」
「ほぇ…」
でももきゅもきゅしてたら甘いなった!!
「あまいなった!!なんで!?」
「なんでだろうね(パパそれ好きじゃないんだけど…柚が喜んでるならいっか。またどっかで買ってこようかな)」
「お昼寝の後のおやつは食べないの?お昼寝…というかもう夜だけど」
「ごはんー?」
「そうだね。ご飯の時間」
ごはん…。
あっ!!
「ぱぱと!!いっしょ!!」
「え?」
「ぱぱのおひざする!!」
「え?急にどうしたの?」
パパのお膝に僕がいればパパはどこにも行かない!!
僕頭いい!!



















「柚…今日にぃにの番…」
「ぱぱがいーの!!」
「そんなぁ…にぃに楽しみにしてたんだよ?これを楽しみに学校のつまんない授業頑張って受けてきたんだよ?」
「ぱぱ、あれたべたい」
「はいはい」
「柚ぅ…」
夏にぃにの日だったから落ち込んじゃった。
じゃあねんねは夏にぃににする。
みんなと一緒がいいんだもん。
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