上 下
77 / 345

魔力のお勉強 1

しおりを挟む
柚琉視点

「にゅ…」
もぐもぐ。
「うゆ…」
ごくごくぷはぁ。
「お腹は膨れた?」
「うん!!」
おめめもぱっちり!!
元気いっぱいだよ!!
「じゃあお勉強の続きしようか?」
「やっ」
「やじゃないの。さっき力が暴走したばっかりでしょ。ちゃんと使い方を覚えないと大怪我することになるからね?」
「おーけが…?」
「痛い痛いしちゃうわよってこと」
「ふぅん」
いつも通り僕はママのお膝に座ってお勉強。
…でもつまんないの。
遊びたいのに…。
いつもは遊んでても何も言わないのにどうして?
「ママが魔力を流すからそれを返してくれるかしら?」
「どーやるの?」
「おててを繋いで流すから、来たのが分かったら言ってくれるかしら?」
「あい!!」
ママとおててをつないで…ふわぁってあったかくなった。
「あったかい…」
「それをママの方に押し返せる?」
「…ゆ?」
あったかいの…返すの?
やぁなの。
あったかいするの。
僕がイヤイヤしていたらママはおててを離しちゃった。
「ふぇっ」
「これ以上は柚が危ないわ。放出されるのを待ちましょう?」
「うー…」
あったかいのしたいの!!
「完全に娯楽になってる…魔力自体は感知できるのに…それを操れないって」
「柚は覚えるのが少し遅いだけよね」
「まま、おやつたべてもいい?」
「いいわよ」
僕のお部屋の机にはいつでもおやつとジュースがあるの。
僕すぐお腹すいちゃうから。
「…もきゅもきゅ」
「自然放出…いや無意識に垂れ流してるだけか。栓を開いたままにする…うーん…説明が難しい…」
先生何かうんうん言ってるー。
僕のおやつ食べる?
今日のおやつはさくさくのクッキーなの!!
チョコとジャムとお野菜だって。
お野菜のクッキーも美味しいんだぁ。
でも緑色のは美味しくないから食べないの。
だって甘くないんだもん。
しおりを挟む
感想 195

あなたにおすすめの小説

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

愉快な生活

白鳩 唯斗
BL
王道学園で風紀副委員長を務める主人公のお話。

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。

白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。 最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。 (同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!) (勘違いだよな? そうに決まってる!) 気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

刑事は無様に育った胸のみでよがり狂わされる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

学園の支配者

白鳩 唯斗
BL
主人公の性格に難ありです。

モブらしいので目立たないよう逃げ続けます

餅粉
BL
ある日目覚めると見慣れた天井に違和感を覚えた。そしてどうやら僕ばモブという存存在らしい。多分僕には前世の記憶らしきものがあると思う。 まぁ、モブはモブらしく目立たないようにしよう。 モブというものはあまりわからないがでも目立っていい存在ではないということだけはわかる。そう、目立たぬよう……目立たぬよう………。 「アルウィン、君が好きだ」 「え、お断りします」 「……王子命令だ、私と付き合えアルウィン」 目立たぬように過ごすつもりが何故か第二王子に執着されています。 ざまぁ要素あるかも………しれませんね

処理中です...