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ありがとうのお返し 1

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柚琉視点

「わぁぁ…!!」
朝起きたら僕のベッドの周りにいっぱいぬいがいた。
僕が持ってるのよりおっきい!!
すごい!!
「旦那様、翔様、直人様、夏羽様からですよ」
「皆様柚琉様のためを思って贈られたのですね。全てに柚琉様のイニシャルが刺繍されています」
「いに…?ししゅー?」
「お名前ですよ」
お名前書いてあるの?
お名前書いたらそのお名前の人の物って先生言ってた!!
じゃあこのぬいは全部僕の!?
「ぎゅー!!」
一番大きな熊さんに抱きついてみた。
ふわふわだぁ。
…にゅ?
なんか音する…?
「しゃかしゃかいうの。どうして?」
「くま様のお腹にはたくさんのビーズが入っていますからね」
「びーず?」
くまちゃんびーず食べちゃったのかな?
くまちゃんのご飯はびーず?
「びーずのごはん…」
僕がご飯作れないかな?
「どうされたんですか?」
「びーずのごほんどこー?」
「こちらにありますが…」
青色の箱(カラーボックス)がびーずのごほん!!
覚えた!!
「…ない」
僕のご本にはご飯はなかった。
紐にいっぱい通して結ぶだけ。
…どうしよう。
「何をお探しですか?」
「ごはん…」
「ご飯ですか?…それでしたら食堂に」
「ちがうの。くまちゃんのごはんなの」
「くまちゃん…あの、どちらの」
「くまちゃんなの。おっきいくまちゃん」
「あぁ…今日頂いた…」
くまちゃんのご飯びーずなんでしょ?
だから僕が作ってあげるの!!
「ビーズがお腹に…というのは……いえ。なんでもありません」
「くま様にご飯は必要ありませんよ」
「ほぇ~」
くまちゃんご飯いらないんだ。
すごぉい。
僕お腹すいたらすぐ何か食べたくなっちゃうのに。
「くまちゃんとにゃんちゃんとみゃーちゃんと…にゅ?」
最後の…おっきいぬいはなぁに?
「亀ですね。ベッドにもなるそうですよ」
「かめー?かーくんにするー!!」
かーくんはふわふわでごろーんってしても僕が落ちることは無かった。
あったかぁい。
「…ブランケットさえあれば寝てしまいそうですね」
「ふぇー?ねんねしないよ?ごはんたべるのー」
「そうですね。ではお着替えしましょうか」
あ…僕お着替え忘れてた…。
…ぬいが嬉しくて。
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