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はっぴーばーすでー 1

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柚琉視点

ぱちっ。
「おはようございます、柚琉様」
「ぉはよっ」
「元気いっぱいですね。ご準備はよろしいですか?」
「うん!!」
まず最初、お風呂に入るの。
メイドさん達はお洋服を着たまま僕を洗ってくれるんだよ。
僕何を使うとかよく分かんないから。
次はぬりぬりするの。
いい匂いがするの…。
「本日はカモミールにしてみましたが…いかがでしょう」
「すきぃ…」
「そうですか。ではこちらも加えておきましょうか」
僕のお気に入りのものはてーきこーにゅーするんだって。
…よくわかんない。
「はい。髪も乾きましたよ」
「ではセットに入りましょうか」
「うん!!」
ドレッサーの前に座って僕は待ってるだけ。
そうするとね、メイドさん達が僕を可愛くしてくれるの。
僕の黒い髪がくるくるされたりあみあみされたりして…。
あ、今日はリボン使うんだ!!
やったぁ!!
ピンク色のリボンが僕の髪に編みこまれていった。
「お洋服はこちらですよ」
「かわいい!!」
リボンいっぱいついてるピンク色のワンピース。
ピンク大好き!!
だって可愛いんだもん。
「靴はこちらにいたしましょう」
「…かわいくない」
靴だけピンク色のシンプルなやつを出された。
履くと痛くなっちゃうの。
「やぁ!!」
「そんな…」
「ぼくはこれにするの!!これがいいの!!」
僕はうさぎさんルームシューズを抱きしめた。
「…仕方ありませんね。では外へ出る時は履き替えるのですよ?」
「うん!!」
このお部屋ではお靴履いちゃいけないの。
小さい子がいるからって言ってたけど…。
どうしてだろう。
「柚琉様?いかがされましたか?」
「ううん、なんでもない」
「ではこちらを」
今日のために一生懸命描いた…ママの似顔絵。
えへへ、パパともプレゼント買ったんだけどね…。
これは僕からのプレゼントなの。
ママにごめんなさいってして…大好きだよって言うために。
「がんばるー!!」
「「その調子ですよ」」
あ。
「これにもりぼんして」
「はい」
絵をクルクル巻いてピンク色のリボンを結んでもらった。
僕とおそろい!!
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