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おもちゃ 1
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柚琉視点
「まま!!これおとする!!おとするよ!!」
「本当ね。このアニメの女の子の武器らしいわ」
「あにめ…?」
「この際だからテレビも買って繋げようか。多分気に入るよね」
「そうね」
ふりふりすると音が鳴るステッキと変身衣装とコンパクトと…全部買ってくれた。
「かわいいのするのー」
「お姫様にもなって魔法少女にもなるの?」
「まほーしょーじょ?」
「えぇ。魔法を使う女の子のことよ」
「ぼくおとこのこだよー?」
「じゃあ魔法少年かしら。あら?でもこの子は男の子だけど魔法少女みたいよ?変身で女の子になるみたい」
女の子じゃなくてもまほーしょーじょでいいの?
僕ピンクの子みたいになりたい!!
「お待たせ。画面大きいやつ選んできたし設置もやってくれるって」
「あら、優しいのね」
「柚のアニメのDVDも買いに行かなきゃね」
「それはこの上の階にあるらしいわ。セットであるならそれにしましょうか」
「メイドと一緒に遊ぶかな?おもちゃもう2セットくらい買ってきた方がいい?」
「…それより全員分揃える方がいいんじゃないかしら」
「だね。じゃあその通りに買っておいてくれる?というか魔法少女シリーズあったら買っておいて。3つ揃えてね」
「はい」
僕はパパに抱っこされて2階へ。
…メイドさん達いたの!?
どこにいたの!?
でもおもちゃ買うの知ってるってことは後で一緒に遊んでくれるのかなー?
「柚眠たくなっちゃったの?」
「もう大分お外にいるもんね。パパの抱っこでねんね出来るかな」
「んぅ…」
とんとんされたら瞼が重たくなってきた。
だって…眠たくなっちゃうんだもん。
「んにゅぅ…にぃ…にぃ…」
「あらあら。にぃにが恋しいのかしら」
「そんなぁ…パパに抱っこされてにぃにを呼ばないでよ…そんなに下手?確かに子育ては使用人に任せきりだったけどさ…」
「ふふ、これから一緒に甘やかしましょうね」
「翔と直人に怒られない範囲でね」
「そうだね」
「またこんなに買い与えて!!」
「まだ少しよ?」
「シリーズひとつ分だよ?」
「自重してって言ったでしょ!!人族の方で目立つのは嫌って言ったのは誰だっけ!?」
「私ね。だって変な2つ名が出回って欲しくなかったんだもの」
「あのねぇ…」
「にぃに!!みてみてー!!」
僕はお説教中のにぃににぎゅーって抱きついた。
「柚、それじゃ見えないよ」
「ぴんくのこなの!!まほーしょーじょなの!!」
「ん、可愛い」
「あのね、ぼくがおもちゃほしいっていったの。だからね、ぱぱとままおこらないで…こわいにぃにやぁ…」
「…柚」
ぎゅーする?
僕のおもちゃあげればいい?
うー…新しいおもちゃだけど…にぃにに…。
「何を考えてるのか分からないけどおもちゃは渡さなくていいから。もう怒ってないよ」
「ほんと?」
「本当」
「じゃああそんで!!」
「え?」
「あのねあのね!!まほーしょーじょごっこするの!!それでね!!にぃにわるものなの!!」
「え?え?どういうこと?」
ピンクの子のお兄ちゃんは悪者だったの。
だからね、僕もピンクの子だからね、悪者のにぃに倒さなきゃいけないの。
倒してね、仲良しするの。
「にぃにたおすー!!」
「え!?ちょ、にぃに武器ないよ!?」
「えい!!えい!!」
ぽこぽこ。
「…あのね、柚…ステッキは魔法を出すものであって叩くものじゃ…」
「『まほう』でないもん」
「柚…」
ふぇー?
ステッキがキラキラ輝いた。
「ふぁぁ!!あにめといっしょだー!!」
「…自分の力の有効活用…なのかしら?」
「…主人の欲望に忠実な力だね…」
きらきらすごーい!!
「まま!!これおとする!!おとするよ!!」
「本当ね。このアニメの女の子の武器らしいわ」
「あにめ…?」
「この際だからテレビも買って繋げようか。多分気に入るよね」
「そうね」
ふりふりすると音が鳴るステッキと変身衣装とコンパクトと…全部買ってくれた。
「かわいいのするのー」
「お姫様にもなって魔法少女にもなるの?」
「まほーしょーじょ?」
「えぇ。魔法を使う女の子のことよ」
「ぼくおとこのこだよー?」
「じゃあ魔法少年かしら。あら?でもこの子は男の子だけど魔法少女みたいよ?変身で女の子になるみたい」
女の子じゃなくてもまほーしょーじょでいいの?
僕ピンクの子みたいになりたい!!
「お待たせ。画面大きいやつ選んできたし設置もやってくれるって」
「あら、優しいのね」
「柚のアニメのDVDも買いに行かなきゃね」
「それはこの上の階にあるらしいわ。セットであるならそれにしましょうか」
「メイドと一緒に遊ぶかな?おもちゃもう2セットくらい買ってきた方がいい?」
「…それより全員分揃える方がいいんじゃないかしら」
「だね。じゃあその通りに買っておいてくれる?というか魔法少女シリーズあったら買っておいて。3つ揃えてね」
「はい」
僕はパパに抱っこされて2階へ。
…メイドさん達いたの!?
どこにいたの!?
でもおもちゃ買うの知ってるってことは後で一緒に遊んでくれるのかなー?
「柚眠たくなっちゃったの?」
「もう大分お外にいるもんね。パパの抱っこでねんね出来るかな」
「んぅ…」
とんとんされたら瞼が重たくなってきた。
だって…眠たくなっちゃうんだもん。
「んにゅぅ…にぃ…にぃ…」
「あらあら。にぃにが恋しいのかしら」
「そんなぁ…パパに抱っこされてにぃにを呼ばないでよ…そんなに下手?確かに子育ては使用人に任せきりだったけどさ…」
「ふふ、これから一緒に甘やかしましょうね」
「翔と直人に怒られない範囲でね」
「そうだね」
「またこんなに買い与えて!!」
「まだ少しよ?」
「シリーズひとつ分だよ?」
「自重してって言ったでしょ!!人族の方で目立つのは嫌って言ったのは誰だっけ!?」
「私ね。だって変な2つ名が出回って欲しくなかったんだもの」
「あのねぇ…」
「にぃに!!みてみてー!!」
僕はお説教中のにぃににぎゅーって抱きついた。
「柚、それじゃ見えないよ」
「ぴんくのこなの!!まほーしょーじょなの!!」
「ん、可愛い」
「あのね、ぼくがおもちゃほしいっていったの。だからね、ぱぱとままおこらないで…こわいにぃにやぁ…」
「…柚」
ぎゅーする?
僕のおもちゃあげればいい?
うー…新しいおもちゃだけど…にぃにに…。
「何を考えてるのか分からないけどおもちゃは渡さなくていいから。もう怒ってないよ」
「ほんと?」
「本当」
「じゃああそんで!!」
「え?」
「あのねあのね!!まほーしょーじょごっこするの!!それでね!!にぃにわるものなの!!」
「え?え?どういうこと?」
ピンクの子のお兄ちゃんは悪者だったの。
だからね、僕もピンクの子だからね、悪者のにぃに倒さなきゃいけないの。
倒してね、仲良しするの。
「にぃにたおすー!!」
「え!?ちょ、にぃに武器ないよ!?」
「えい!!えい!!」
ぽこぽこ。
「…あのね、柚…ステッキは魔法を出すものであって叩くものじゃ…」
「『まほう』でないもん」
「柚…」
ふぇー?
ステッキがキラキラ輝いた。
「ふぁぁ!!あにめといっしょだー!!」
「…自分の力の有効活用…なのかしら?」
「…主人の欲望に忠実な力だね…」
きらきらすごーい!!
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