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遊園地 4

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翔視点

「すぴぃ…ふにゅぅ…すぴっ…ふぃ…」
「やっぱりこうなったか…」
「そろそろ帰る?雨も降ってきそうだし…流水ダメなんだよね?濡れる前に帰らないと」
「だな」
「あー…夏ちょっと買い物してきていい?」
「ん?どうしたの?」
夏が買い物なんて珍しいな。
「柚に使用人用のお土産何がいいかなって相談されて…とりあえず専属2人に何か買ったら?って言っちゃったから」
「あー…」
「2人とも、今の話聞いてたよね?なんでも好きなもの買っていいよ」
「いえいえ!!もう十分です!!」
「柚琉様の近くにいられるだけで…」
「じゃあお土産はこっちかな?」
直人はポケットからデジカメを取り出した。
そういえば何度か構えてたな。
柚は気づかなかったみたいだけど。
「今日の柚の写真をプリントアウトして渡す…でどう?」
「「最高です!!」」
だが柚が後から泣きそうだな。
「ちょっと行ってくる」
柚を抱いたまま近くのショップに入った。










これ…か。
もうひとつぐらい買っておくか。
「翔?何買うの?」
「母さんか…柚の目に見える形で残しておこうと思ってな」
「それで髪飾りを見てたのね。柚を連れてきたのは似合うか確かめるため?」
「想像でもいいがちゃんと合わせてみたかったからな」
「そうよね。あ、これどうかしら?」
「それネクタイピンだろ…柚ネクタイしないぞ?」
「違うわよ。こっち」
母さんが手に取ったのは猫の付いたヘアゴム。
「これなら小さいし誰でもつけられるんじゃないかしら。翔はメイドとお揃いで買ってあげようとしているんでしょう?」
「まぁ…な。これ買うよ。3つ取ってくれ」
「あら、私の分も買ってはくれないの?」
「…分かった。母さんの分も買うから」
「ふふ、ありがとう」
母さんがついてきたのはそれが目的だな?
柚も母さんもおそろいが好きだな…。
女(?)の癖はよく分からん。
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