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先生 2

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凛視点

「…やっと寝たか」
「柚琉様は時間通りに寝てしまいますから」
腹を叩いていた手を離しベッドから降りようとすると…
「うぉ」
「あらまぁ」
…服を掴まれていた。
俺これ上着とかじゃないから脱げないんだけど…。
椎名に勝手に肌を晒すなって言われてるし。
「しょうがねぇな…」
「すみません…」
また横になった。
するとすぐに擦り寄ってきた。
「いつもご兄弟と共にお休みになられているので…その癖かと」
「…まだ赤子だもんな」
0歳って聞いてたし(吸血鬼だと半年くらい経つと学校にも通うようになるって聞いたけど)。
これなら目を離すのも躊躇うわな。
「凛様は…なんというか」
「男らしいって言いたいんだろ?俺男兄弟に囲まれて育ったから女言葉とか使えねぇんだよ。母さんも俺が赤子の頃に死んだしな」
「…それは」
気まずくしたか。
「ま、今は椎名がいるからいいけど」
「失礼ですが…凛様のご種族を聞いても?」
「俺?俺は人魚族だぜ。といっても人族と交わって血が薄れてるから特徴はほとんど残ってないけどな」
「そうですか。移動式の水槽でも用意しなければと思っていましたが必要ありませんね」
なんだそれ。
…人魚族用の移動手段ってことか。
「椎名様の方は…」
「あいつ?あいつは吸血鬼だぞ?」
「血液のご用意をした方がよろしいでしょうか。男性か女性どちらが好みなどご存知ですか?」
「俺」
「…ではご自身で調達していただきましょう」
若干引かれたけど事実なんだよ。
「あら、柚琉様おやつも召し上がらずに寝てしまったんですか」
「おやつ?」
あぁあのトレーに置かれてたやつか。
「今日から果物の配分が少し高くなっていたのですが…それほど遊ぶのが楽しかったのですね」
「血と混ぜて訓練中か」
「そうです」
メイドに髪留めを取られ、ぐりぐりとベッドに頭を擦り付けていた。
「いつも髪留めをとるとこうなってしまうんです」
「起きたあとはブラッシングからですね」



































「遊ぶのに邪魔になってはいけませんから結い上げますね」
「んー…」
昼寝(ほんとは真夜中寝)から目覚め、髪を整えているのだがまだ眠たそうだ。
「きらきら…」
「どれに致しましょうか」
きらびやかな宝石箱に入れられた髪留め。
…全部金か銀…それか宝石が使われている…マジか。
「きいろ…」
「はい、では前を向いていてくださいね」
「うー…」
黄色…宝石か。
何が使われてるんだ?
ガラス玉…には見えないしな。
「この髪留めの値段は秘密、ですよ?」
「あぁ…」
「できたー?」
「はい、終わりましたよ」
男にしては長めな髪を綺麗に結い上げ終わった。
…こうしてみると女なんだよな…。

















































主とメイドの悪ふざけ
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