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先生 1

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柚琉視点

「あぅー?」
「先生とその奥さんも今日から一緒に住むんだよ」
「せんせい?にぃに?ねぇね????ぱぱ?まま?」
「…柚には同居人は難しいか」
パパなの?
ママなの?
にぃに?
ねぇね?
「お前が柚琉か。よろしくな、俺は凛だ」
「おりぇ?んにゅ?おくしゃ?おんなのこー?」
「ほら柚琉くんが凛の口調で戸惑ってるから。普通の、標準の方で話してってば」
「…私は凛よ…」
女の子!!
凛ちゃん覚えた!!
「りんちゃあそぼ?」
「え?ちょ…」
「こっち!!こっちっ!!」
凛ちゃんの手を引っ張って僕のお部屋に連れていった。
「ぼくのおへや!!」
「何もかも小さいな…天井だけは他の部屋と同じか」
「おにんぎょうさんする?それともぬい?」
「ぬい?」
「ぬいぐるみの事です。初めまして凛様」
「柚琉様のお遊びにどうかお付き合い下さい」
メイドさんも一緒に遊ぶの!?
みんなで遊ぶー!!
「あ、そういや…椎名から預かったやつが…」
凛ちゃんが出したのはたっくさんのカード。
「あら、カルタですね。人族の方で売っているものでしょうか」
「文字覚えるのにはいいだろってなんか昨日買ってきてた」
「ではこちらで遊びましょうか」
「あそぶ?」
メイドさんは絵が書かれたカードを床に広げた。
「私がこちらのカードを読むので読んだことと同じカードを取ってくださいね」
「とる?」
「ぺち、って手を置くんですよ。他の方よりも先に取れるよう頑張りましょう」
「あいっ!!」
あいって言っちゃった。
僕もうおっきくなったからお返事ははいなの!!
赤ちゃん違うの!!
…まだ0歳だけど。
「こちらは単語のみですので柚琉様でも遊びやすいかと」
「はやくはやくっ!!」
「ふふ、では最初は…いぬ、ですね」
いぬってなぁに?
「わんちゃんですよ」
「わんちゃん!!」
わんちゃん探す!!
最初は足も伸ばして座ってたけど手が届かないことに気づいて手をペタって床につけてじーっとカードを見つめた。
「あった!!」
ぺち。
「よく出来ました。正解ですよ」
「たのしい!!つぎっ!!つぎも!!」



























「んにゅぅ…」
「もう柚琉様には眠たい時間ですね」
「やぁあそぶ…あそぶの…」
「お昼寝の後にしましょう」
「よいしょ」
凛ちゃんは僕を抱っこしてくれた。
「ねんねの時間だ」
「やぁ…」
「ほら、寝かしつけてやるから」
ベッドに寝かされ、お腹をトントンしながらお歌を歌ってもらった。
「ぉやしゅみなしゃ…」
「おう、おやすみ」
起きたらいっぱい遊んでね…。
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