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お風呂 2

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パパ視点

「ねーねー」
あれから柚のおねだりが凄い…。
直人がいると絶対に拒否されるからか部屋に突然入ってきたりするようになった。
「柚今お昼寝の時間じゃないの?」
「おひるねはあとでするの。ぱぱ、あひるさんいっぱいほしいの。ちょーだい?」
「直人にダメって言われてるでしょ」
「むー…」
ぷくぷくした頬を更に膨らませて拗ねてしまった。
「あひるさん~…」
「アヒルさんならいっぱい持ってるでしょ?…じゃあ今度一緒にお出かけでも行こうか」
「え!?」
「柚お出かけしたことないって言ってたもんね。パパとママと一緒にいるなら悪い人も近くに来ないからね。ちゃんと約束守れるなら連れて行ってあげるよ」
「まもる!!」
ルンルン気分で部屋中を歩き回っていた。
ちゃんと抱えているぬいぐるみは落としていない。
「どこがいいかな…」
ぬいぐるみの店?
最近できた遊園地にでも連れていこうか。
それとも外に慣れさせるために平原とかにピクニックの方がいいんだろうか。
「ぱぱー!!ありがとっ!!」
「おっと」
突然戻ってきた…お腹に激突するのはやめて。
柚だからかそこまで力は強くないけどびっくりするから。
「にゅーおっでかけ~♪おっでかけ~♪あ、おようふくどうしよう」
「動きやすい服がいいと思うよ。お部屋で選んでおいで」
「はーい!!」
多分メイドが付き添うだろう…。
息子達には執事が付き添うことがほとんどだけど…柚の周りにはメイドが多い。
多分柚が可愛いから着飾らせる…とかそんな理由だろうけど。
お姫様のメイドがやる気を出すのと同じことだよ。
雫はだいぶ前からこっちには帰らないようになっていたし久々に本気を出せるからってたまにやりすぎるんだよね。
柚は男の子なのに髪が編まれていたりとか。
宝石の使われた可愛い髪留めで結ってあったり。
たしかに似合うんだけど…似合うんだけど!!
一応男の子なんだよ!?
一応4男だよ!?(養子だけど)
「ぱぱー!!みてー!!きらきらー!!」
ほらまた宝石つけて帰ってきた…もうなんなの君たち。
そこまで柚を飾らせたいか。
もしや柚の服に飾りが多いのも君たちの指示か?
「キラキラだね」
「うん!!これすきー!!」
「もっとキラキラのある場所あるけど…それはさすがに直人に許可貰わないとダメかな」
半分以上は先祖代々のものだけど…宝石や金が多いんだよね。
うちの宝物庫。
嫁や娘の衣装にたまーに宝石を使うくらいでほとんど開けられない開かずの間。
「きらきらいっぱい!?」
「そうだよ」
「にぃににきいてくるー!!」
やっと去っていったか。
「また柚が来ていたの?」
「あぁ…ちょっと直人になすりつけておいた」
「ふふ、あなたも酷いことをするわよね」
「親子だからね、似るものだよ」
…翔や直人だって応対は丸投げしてきたんだ。
これぐらいしてもバチは当たらないだろう?
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