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ぬいぐるみ 1

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柚琉視点

「んにゅー」
「柚は夏のしっぽが好きなの?」
「こうなると離れないんだよね。宿題とかは学校で終わらせてきたから問題ないけど…」
「しっぽー」
「獣人の使用人少し増やしましょうか。夏に張り付いたままだと実技の宿題とか困るでしょう?」
ふわふわ!!
「ふわふわ!!ぼくもほしい!!」
「「「「「え」」」」」
僕もふわふわのしっぽ欲しいの。
ハートのしっぽいらないのー!!
引っ張ると痛いし勝手にうねうねするし服の中に入っちゃうと邪魔なのー!!
「…変身の魔法…いやあれ時間制限あるし…」
「付けしっぽじゃ満足しないわよね…」
「しっぽー」
「柚のこのしっぽも可愛いよ?ハートの形してる」
「ひゃぁ!!」
夏にぃにが僕のしっぽ掴んだら変な声出た。
「…え?」
「ふにゅー…にゅー…」
ぺたーってして力入らなくなっちゃったよー…。
「…夏、そのしっぽの先は淫魔の弱点だから…」
「え!?柚ごめん!!」
「にー…」
「…完全に脱力しちゃってる」
床にぺたーってして起き上がれなくなっちゃったの。
なんでだろー。
すっごく眠たくなっちゃった時みたい。
「柚、今日はもうねんねしようか」
「やー…」
「そんな状態じゃ遊べないでしょ?」
「ひとりでねんねやー…」
「ママと一緒に寝ましょうか?」
「ん!!」
ママは僕を抱っこして僕のお部屋へ向かった。
「ごはんー」
「ママのでいいかしら?」
「しょーにぃにのー!!」
「運んできてもらいましょう」







ちょっとするといつもの入れ物に赤いのが入れられたものを使用人が運んできた。
「ごはんー」
ちゅーちゅーして頑張って全部飲んだ。
「けぷっ」
「今はこれで練習中なのね。牙が使えないからかしら」
「かぷってできないのー」
「もう少し大きくならないとダメね」
ご飯が終わったからねんねの時間。
僕とママはかいがらの形のベッドに寝転んだ。
「ぬいー」
「なんの事かしら?」
「ぬいぐるみとってー」
「これかしら?」
ママは近くにあったにゃーちゃんをくれた。
「ぎゅー」
「ふふ、その子が好きなのね」
「みんなだいすき」
「ほら、お布団入ってねんねしましょうね」
「んー」
にゃーちゃんをママとの間に寝かせてふわふわのお布団を掛けてもらった。
「おやすみなさぁい」
「えぇ、おやすみ」
このベッドすぐに眠たくなっちゃうもん。
僕はねーお外が暗くなるまでねんねしてなさいって言われたの。
窓にね、カーテンがあるんだけどね、その下が明るい時があるの。
その明るいのが無くなるまでねんねって言われたー。
なんでー?って聞いたら痛い痛いしちゃうからって。
痛いのはやだからちゃんとねんねするの。
でもねーにぃにと一緒にねんねする時はねー起きた時にぃにいないの。
一緒にねんねしたのにいなくなっちゃうの。
なんでかな?
夏にぃには学校って言ってたー。
翔にぃにと直にぃにはお仕事だって。
僕学校もお仕事もやー。
僕にぃにと一緒にいたいのにどっか行っちゃうもん。
直にぃにはおうちのどこかにいるの。
直にぃに探しておうちの中探検するんだけどね、見つからないの。
だから使用人の人にお願いして一緒に探してもらうの。
僕が入っちゃいけないお部屋もあるから探検は1人でやっちゃダメって言われたの。
…あれ?
僕直にぃに探す時1人で探検してる?
まぁいっか。
にぃにには内緒だよー?
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