3 / 32
第1章 アグネス転生編
第1話 新連載:打ち切り漫画家、デビュー作の最悪悪女に転生する
しおりを挟む
使えない。
使えなさすぎる。
「ったくもう、あの無能達は…!」
アタシは一人ため息をついた。
世界はこのアタシ、アグネス・スタンフォードを中心に動いている。
欲しい物は何でもすぐに手に入った。
お母様はいつもアタシを可愛がってくれた。
この世界は、アタシのためだけにあるのだ。
アタシが何か動きを起こせば、
周りの人間は必ずそれに答えなければならない。
なのに、そのアタシの要求を叶えられない無能な召使の、何と多いことか…。
「アグネス~、ちょっといらっしゃい!」
お母様がアタシを呼びに来た。
「はい、ただいま参ります」
ちょろいものよねぇ。
お母様の前では、こうやってお行儀良くしているだけで無条件で可愛がってくれる。
アタシは部屋を出て、お母様の下へ向かった。
部屋に入ると、アタシの目の前にはお母様と、もう一人横に男性が立っていた。
アタシの新しい”お父様”だ。
そう、早くに夫(つまりアタシの本当のお父様)を亡くしたお母様は、今まで女手一つでアタシを育てていた。
けれど最近、お母様は新しい男の人と良い仲で、間もなく再婚するという噂を屋敷の者から聞いた事があった。
しかもその再婚相手が平民出身らしく、そんな平民が名門家系のスタンフォード家に婿入りするとあって屋敷は大騒ぎだ。
…まぁ、アタシとしてはどうでも良かった。
新しい”お父様”がどんな人であれ、アタシの邪魔をしない人であれば、適当におべっかを使って都合よく利用するだけだ。
……しかし、一つだけ気になる事がある。
新しい"お父様"の横にはさらにもう一人、見知らぬ女の子が立っていたのだ。
…誰?コイツ。
「アグネス、ご覧なさい。お父様の他にもう一人、私達に家族が増えるわよ!」
…は?
「アグネスちゃん、この子は僕の娘のエリナ。同い年だけどエリナの方が遅く生まれたから、これから君の妹になるんだ」
……は???
「…はじめ、まして。エリナと申します。
これからよろしくお願いします……!」
ウジウジした態度でたどたどしくアタシに挨拶をするエリナなる少女。
平民であるためか着ている衣服はとてもボロッちく、背中に伸びる長い金髪もどこか汚れっぽい。
……はぁ~!?!?!?
アタシは脳内が爆発しそうな程怒りを感じた。
こんな???
こんな汚らしくてウジウジした小娘がアタシの妹になるですって???
アタシの妹になる、それはつまりアタシのお母様からの愛を受け取るという事。
お母様から愛されるのはアタシだけのはずなのに。
それをこんな…、汚らわしいクソガキに取られるって言うの!?!?!?
「さ、アグネスも挨拶なさい!」
お母様からそう言われて、アタシは脳内の憎悪を表に出さないようにしながら一歩前に出ようとする。
気に食わないけど、ここはお母様や新しいお父様の前である以上、今にも爆発しそうな感情を押さえつけてこのクソガキに挨拶するしか無かったからだ。
アタシが足を一歩前に出し、表面上取り繕った挨拶をしようとしたその時だった。
なぜか足を踏み外してしまい、アタシはバランスを崩してしまう。
「えっ…?」
何が起こったのかわからず困惑の声を上げると、次の瞬間には右に倒れて、頭を強打した!
ガンッ!!!
「アグネスちゃん!?」
「アグネス!?
し、しっかりなさい!
誰かお医者様を呼んで!!!今すぐに!!!!!!」
今までに経験したことも無い激痛が頭に走って、アタシは頭を手で押さえた。
痛い!!!
頭がガンガンする…。
吐き気までしてきた。
こんなことになったのも、全部目の前のエリナとかいうクソガキのせいだわ!
絶対に許さない、後でお母様達の見ていない所で死んだ方がマシな位精神的に追い詰めてやる…!
…ん?
どうしてだろ、アタシ、この場面をどこかで見た事がある様な気がする…。
何だろう…、思い出せない……。
けど、アタシはこの『アグネス・スタンフォードがエリナ・スタンフォードと出会い、一方的な嫉妬から憎悪を向けるようになる』という場面をどこかで見た様な気がしてならないのだ。
どこかで…、遠い昔……。
「…、はっ!?」
その瞬間、アタシの脳内で身に覚えのない記憶がフラッシュバックする。
それは、小さな部屋の中の映像。
黒い髪の見知らぬ女性が、机の上に紙を敷いて何やらブツブツ喋っている。
『このアグネスはもうひたすら同情できない最低最悪の悪女にしたいよね~。
何たってシンデレラの意地悪な継母や姉のオマージュキャラだし、とにかくエリナに陰鬱な嫌がらせをしまくって来た設定にしよう!
そんでもってエリナを恨み始めたきっかけも「母親からの愛が自分以外に取られてしまうかも」というとにかく自己中で身勝手な理由!!!
いや~、自分で考えててもクソだな~この悪女!!!
その分終盤でこいつ死んだらカタルシス出まくりそう!!!』
な……、何?
今アタシの名前を呼んでいたけど。
この女性、アタシの事を喋っているの?
設定、って…。
シン、デレラ……???
『キャラデザもとにかく憎たらしい顔の方が良いよね!
吊り目に不気味な笑顔、偉そうにおでこなんか出しちゃって、いかにも"自分は高貴です!"って主張してそうな感じ。
髪の色は…、紫色で良いかな!悪そうだし!
よし、これで林田さんに見せましょう!!!』
アタシは、その黒髪の女性が描き込んでいる紙をそっと覗いて驚愕する。
「嘘…、でしょ……?」
何故なら、その女性の手元にある紙には、このアタシ、アグネス・スタンフォードの肖像画が描かれていたのだから……。
それだけじゃない、アタシが描かれた紙の横にはあのエリナ・スタンフォードの絵も描いてあるし、他にもアタシの知らない誰かの絵がたくさん…。
……いや、知っている。
アタシ…、いや、”私”は、この紙に描かれた"キャラクター"達も、この”光景”も、全て。
そうだ、だって…”私”は……。
「っ…、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?!?!?」
さらに脳内を迸る激しい頭痛。
「アグネス!!!」
「アグネスちゃん!!!」
私は、意識を失った。
目が覚めると、自分の部屋のベッドで横になっていた。
どうやら数時間目を覚まさなかったらしい。
…けど、それどころじゃない。
「あ……、あぁぁ……。
あた、し。
わたし、は……」
”アタシ”の名前はアグネス・スタンフォード……、13歳……。
それは間違いない
でも、思い出してしまった…。
私の、”もう一つの”名前。
「私は……、渋谷、翼……。
25歳、漫画家……だった……」
間違いない、今の私には本来この世界に存在しないはずの”日本”という国で漫画家として生きていた記憶が宿っている。
いや…、宿っているというよりもさっき頭を打ったショックで『前世の記憶』を思い出したと言うべきなのかな。
いわゆる異世界転生的な現象…と思うしかない。
…しかし、何よりも重要なのは、この世界がただの異世界というわけではない事で。
私はベッドから立ち上がり、恐る恐る姿見に自分の姿を映す。
綺麗なドレスに身を包み、僅か13歳にして非常に高貴な雰囲気を纏った”アタシ”が映っていた。
長く伸びた紫色の髪は後ろで結って、前髪も一緒に編み込んでいるので額は全て露出している。
赤いルビーの様な三白眼の瞳を縁取るのは鋭く吊り上がった目で、口角を上げても下げても常に不機嫌・もしくは怒っているかのように見える悪人相…。
間違いない、これは私が、漫画家・渋谷翼が初連載作品『メルヘン・テール』で描いた敵キャラクター『アグネス・スタンフォード』のデザインその物だ。
見た目、性格、経歴、その全てが私の描いた設定画と一致している。
それはつまり…、何を意味しているのかと言うと……。
「私……、打ち切られたデビュー作の世界に転生しちゃったのぉぉぉぉぉぉ!?!?!?」
使えなさすぎる。
「ったくもう、あの無能達は…!」
アタシは一人ため息をついた。
世界はこのアタシ、アグネス・スタンフォードを中心に動いている。
欲しい物は何でもすぐに手に入った。
お母様はいつもアタシを可愛がってくれた。
この世界は、アタシのためだけにあるのだ。
アタシが何か動きを起こせば、
周りの人間は必ずそれに答えなければならない。
なのに、そのアタシの要求を叶えられない無能な召使の、何と多いことか…。
「アグネス~、ちょっといらっしゃい!」
お母様がアタシを呼びに来た。
「はい、ただいま参ります」
ちょろいものよねぇ。
お母様の前では、こうやってお行儀良くしているだけで無条件で可愛がってくれる。
アタシは部屋を出て、お母様の下へ向かった。
部屋に入ると、アタシの目の前にはお母様と、もう一人横に男性が立っていた。
アタシの新しい”お父様”だ。
そう、早くに夫(つまりアタシの本当のお父様)を亡くしたお母様は、今まで女手一つでアタシを育てていた。
けれど最近、お母様は新しい男の人と良い仲で、間もなく再婚するという噂を屋敷の者から聞いた事があった。
しかもその再婚相手が平民出身らしく、そんな平民が名門家系のスタンフォード家に婿入りするとあって屋敷は大騒ぎだ。
…まぁ、アタシとしてはどうでも良かった。
新しい”お父様”がどんな人であれ、アタシの邪魔をしない人であれば、適当におべっかを使って都合よく利用するだけだ。
……しかし、一つだけ気になる事がある。
新しい"お父様"の横にはさらにもう一人、見知らぬ女の子が立っていたのだ。
…誰?コイツ。
「アグネス、ご覧なさい。お父様の他にもう一人、私達に家族が増えるわよ!」
…は?
「アグネスちゃん、この子は僕の娘のエリナ。同い年だけどエリナの方が遅く生まれたから、これから君の妹になるんだ」
……は???
「…はじめ、まして。エリナと申します。
これからよろしくお願いします……!」
ウジウジした態度でたどたどしくアタシに挨拶をするエリナなる少女。
平民であるためか着ている衣服はとてもボロッちく、背中に伸びる長い金髪もどこか汚れっぽい。
……はぁ~!?!?!?
アタシは脳内が爆発しそうな程怒りを感じた。
こんな???
こんな汚らしくてウジウジした小娘がアタシの妹になるですって???
アタシの妹になる、それはつまりアタシのお母様からの愛を受け取るという事。
お母様から愛されるのはアタシだけのはずなのに。
それをこんな…、汚らわしいクソガキに取られるって言うの!?!?!?
「さ、アグネスも挨拶なさい!」
お母様からそう言われて、アタシは脳内の憎悪を表に出さないようにしながら一歩前に出ようとする。
気に食わないけど、ここはお母様や新しいお父様の前である以上、今にも爆発しそうな感情を押さえつけてこのクソガキに挨拶するしか無かったからだ。
アタシが足を一歩前に出し、表面上取り繕った挨拶をしようとしたその時だった。
なぜか足を踏み外してしまい、アタシはバランスを崩してしまう。
「えっ…?」
何が起こったのかわからず困惑の声を上げると、次の瞬間には右に倒れて、頭を強打した!
ガンッ!!!
「アグネスちゃん!?」
「アグネス!?
し、しっかりなさい!
誰かお医者様を呼んで!!!今すぐに!!!!!!」
今までに経験したことも無い激痛が頭に走って、アタシは頭を手で押さえた。
痛い!!!
頭がガンガンする…。
吐き気までしてきた。
こんなことになったのも、全部目の前のエリナとかいうクソガキのせいだわ!
絶対に許さない、後でお母様達の見ていない所で死んだ方がマシな位精神的に追い詰めてやる…!
…ん?
どうしてだろ、アタシ、この場面をどこかで見た事がある様な気がする…。
何だろう…、思い出せない……。
けど、アタシはこの『アグネス・スタンフォードがエリナ・スタンフォードと出会い、一方的な嫉妬から憎悪を向けるようになる』という場面をどこかで見た様な気がしてならないのだ。
どこかで…、遠い昔……。
「…、はっ!?」
その瞬間、アタシの脳内で身に覚えのない記憶がフラッシュバックする。
それは、小さな部屋の中の映像。
黒い髪の見知らぬ女性が、机の上に紙を敷いて何やらブツブツ喋っている。
『このアグネスはもうひたすら同情できない最低最悪の悪女にしたいよね~。
何たってシンデレラの意地悪な継母や姉のオマージュキャラだし、とにかくエリナに陰鬱な嫌がらせをしまくって来た設定にしよう!
そんでもってエリナを恨み始めたきっかけも「母親からの愛が自分以外に取られてしまうかも」というとにかく自己中で身勝手な理由!!!
いや~、自分で考えててもクソだな~この悪女!!!
その分終盤でこいつ死んだらカタルシス出まくりそう!!!』
な……、何?
今アタシの名前を呼んでいたけど。
この女性、アタシの事を喋っているの?
設定、って…。
シン、デレラ……???
『キャラデザもとにかく憎たらしい顔の方が良いよね!
吊り目に不気味な笑顔、偉そうにおでこなんか出しちゃって、いかにも"自分は高貴です!"って主張してそうな感じ。
髪の色は…、紫色で良いかな!悪そうだし!
よし、これで林田さんに見せましょう!!!』
アタシは、その黒髪の女性が描き込んでいる紙をそっと覗いて驚愕する。
「嘘…、でしょ……?」
何故なら、その女性の手元にある紙には、このアタシ、アグネス・スタンフォードの肖像画が描かれていたのだから……。
それだけじゃない、アタシが描かれた紙の横にはあのエリナ・スタンフォードの絵も描いてあるし、他にもアタシの知らない誰かの絵がたくさん…。
……いや、知っている。
アタシ…、いや、”私”は、この紙に描かれた"キャラクター"達も、この”光景”も、全て。
そうだ、だって…”私”は……。
「っ…、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?!?!?」
さらに脳内を迸る激しい頭痛。
「アグネス!!!」
「アグネスちゃん!!!」
私は、意識を失った。
目が覚めると、自分の部屋のベッドで横になっていた。
どうやら数時間目を覚まさなかったらしい。
…けど、それどころじゃない。
「あ……、あぁぁ……。
あた、し。
わたし、は……」
”アタシ”の名前はアグネス・スタンフォード……、13歳……。
それは間違いない
でも、思い出してしまった…。
私の、”もう一つの”名前。
「私は……、渋谷、翼……。
25歳、漫画家……だった……」
間違いない、今の私には本来この世界に存在しないはずの”日本”という国で漫画家として生きていた記憶が宿っている。
いや…、宿っているというよりもさっき頭を打ったショックで『前世の記憶』を思い出したと言うべきなのかな。
いわゆる異世界転生的な現象…と思うしかない。
…しかし、何よりも重要なのは、この世界がただの異世界というわけではない事で。
私はベッドから立ち上がり、恐る恐る姿見に自分の姿を映す。
綺麗なドレスに身を包み、僅か13歳にして非常に高貴な雰囲気を纏った”アタシ”が映っていた。
長く伸びた紫色の髪は後ろで結って、前髪も一緒に編み込んでいるので額は全て露出している。
赤いルビーの様な三白眼の瞳を縁取るのは鋭く吊り上がった目で、口角を上げても下げても常に不機嫌・もしくは怒っているかのように見える悪人相…。
間違いない、これは私が、漫画家・渋谷翼が初連載作品『メルヘン・テール』で描いた敵キャラクター『アグネス・スタンフォード』のデザインその物だ。
見た目、性格、経歴、その全てが私の描いた設定画と一致している。
それはつまり…、何を意味しているのかと言うと……。
「私……、打ち切られたデビュー作の世界に転生しちゃったのぉぉぉぉぉぉ!?!?!?」
1
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
ブレイブエイト〜異世界八犬伝伝説〜
蒼月丸
ファンタジー
異世界ハルヴァス。そこは平和なファンタジー世界だったが、新たな魔王であるタマズサが出現した事で大混乱に陥ってしまう。
魔王討伐に赴いた勇者一行も、タマズサによって壊滅してしまい、行方不明一名、死者二名、捕虜二名という結果に。このままだとハルヴァスが滅びるのも時間の問題だ。
それから数日後、地球にある後楽園ホールではプロレス大会が開かれていたが、ここにも魔王軍が攻め込んできて多くの客が殺されてしまう事態が起きた。
当然大会は中止。客の生き残りである東零夜は魔王軍に怒りを顕にし、憧れのレスラーである藍原倫子、彼女のパートナーの有原日和と共に、魔王軍がいるハルヴァスへと向かう事を決断したのだった。
八犬士達の意志を継ぐ選ばれし八人が、魔王タマズサとの戦いに挑む!
地球とハルヴァス、二つの世界を行き来するファンタジー作品、開幕!
Nolaノベル、PageMeku、ネオページ、なろうにも連載しています!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

原産地が同じでも結果が違ったお話
よもぎ
ファンタジー
とある国の貴族が通うための学園で、女生徒一人と男子生徒十数人がとある罪により捕縛されることとなった。女生徒は何の罪かも分からず牢で悶々と過ごしていたが、そこにさる貴族家の夫人が訪ねてきて……。
視点が途中で切り替わります。基本的に一人称視点で話が進みます。
転生王子はダラけたい
朝比奈 和
ファンタジー
大学生の俺、一ノ瀬陽翔(いちのせ はると)が転生したのは、小さな王国グレスハートの末っ子王子、フィル・グレスハートだった。
束縛だらけだった前世、今世では好きなペットをモフモフしながら、ダラけて自由に生きるんだ!
と思ったのだが……召喚獣に精霊に鉱石に魔獣に、この世界のことを知れば知るほどトラブル発生で悪目立ち!
ぐーたら生活したいのに、全然出来ないんだけどっ!
ダラけたいのにダラけられない、フィルの物語は始まったばかり!
※2016年11月。第1巻
2017年 4月。第2巻
2017年 9月。第3巻
2017年12月。第4巻
2018年 3月。第5巻
2018年 8月。第6巻
2018年12月。第7巻
2019年 5月。第8巻
2019年10月。第9巻
2020年 6月。第10巻
2020年12月。第11巻 出版しました。
PNもエリン改め、朝比奈 和(あさひな なごむ)となります。
投稿継続中です。よろしくお願いします!
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい!
ももがぶ
ファンタジー
猫たちと布団に入ったはずが、気がつけば異世界転生!
せっかくの異世界。好き放題に思いつくままモノ作りを極めたい!
魔法アリなら色んなことが出来るよね。
無自覚に好き勝手にモノを作り続けるお話です。
第一巻 2022年9月発売
第二巻 2023年4月下旬発売
第三巻 2023年9月下旬発売
※※※スピンオフ作品始めました※※※
おもちゃ作りが楽しすぎて!!! ~転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい! 外伝~

ガーデン・オブ・ガーディアン 〜Forbidden flower garden〜
サムソン・ライトブリッジ
ファンタジー
この世界では昔から原因不明である人々が突然に行方不明になる事件が多発していた。
四つに分かれた大陸の一つ、東大陸にある田舎街ではそんな事はいざ知らず、地元ではその頭の悪さから粗大ゴミと馬鹿にされている赤髪の男『バッジョ』は、昔からの親友であり相棒とも呼べる男『ディーノ』にそそのかされ、遥か昔から伝わる伝説の地『禁断の花園』へと目指すことなる。
そこに行けばありとあらゆる願いが叶うと言われるが、その道中には数々の困難、『逸脱』と呼ばれる異能の力を持った敵が壁となって二人の前に立ちふさがる。
時を同じくして、東西南北に別れた大陸では様々な冒険者が禁断の花園を目指していた。野望のまま己が願いを叶えるため挑む者、突然に生き別れた肉親の再会を望む者、かつての故郷を再現するために人の世の理を覆そうとする者、そして自身の失われた記憶を取り戻そうとする者。
──しかし、そこに待っていたのは『禁断の花園』を守る四人の『禁断の守護者』であった……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる