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甘い執着 - 7
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「あ、わ、分かったから、ちょ、ちょっと離れて。なんか、やばいから」
叶衣は、僕の体を押し返した。
「ん?何がやばいの?」
「あ、ええと……その、真紘を食べた、あとからすっげー甘い匂いがして、おなかが空くというか……」
「そうなんだ」
きっとそれは、僕が食事に混ぜる血の量を減らし始めたからだと思うけど……
そういう勘違いなら都合がいい。
「じゃあ、次からだね。僕は夕飯の準備してくるよ」
「え、うん……」
side叶衣
次の日
この間から、時々真紘の様子がおかしくなることがある。急に黙ったり、顔から表情が消えたり。
もしかして、俺が食べているせいかとも思ったが、それにしては怖い。昨日のは……凄く力が強くて、でも急にいつも通りに戻るし…………
「……っき、香月!起きてんのか?!」
「えっ!あ、ごめん!先生、俺ちゃんと起きてるから!」
先生に呼ばれてぱっと顔を上げると、クラスで話し合いをしていたのを思い出した。
「ぼぅっとしてたわ。なぁ、真紘。先生に呼ばれるのって意外と恥ずいな」
「そうだね、ちゃんと集中しなきゃだめだよ」
真紘が少し目を細めて振り返る。
「……っ!」
今、ドキッとした。なんでだ?……多分匂いだ。甘い匂い。昨日雰囲気を変えるために咄嗟に口に出した話は本当のことだった。凄く近くで嗅ぐと、食べたい、それしか考えられなくなるくらいの甘い匂い。
「羽野!お前も前向いとけ。香月も人に話しかけんなよ~」
「はいはい、分かってる~」
叶衣は、僕の体を押し返した。
「ん?何がやばいの?」
「あ、ええと……その、真紘を食べた、あとからすっげー甘い匂いがして、おなかが空くというか……」
「そうなんだ」
きっとそれは、僕が食事に混ぜる血の量を減らし始めたからだと思うけど……
そういう勘違いなら都合がいい。
「じゃあ、次からだね。僕は夕飯の準備してくるよ」
「え、うん……」
side叶衣
次の日
この間から、時々真紘の様子がおかしくなることがある。急に黙ったり、顔から表情が消えたり。
もしかして、俺が食べているせいかとも思ったが、それにしては怖い。昨日のは……凄く力が強くて、でも急にいつも通りに戻るし…………
「……っき、香月!起きてんのか?!」
「えっ!あ、ごめん!先生、俺ちゃんと起きてるから!」
先生に呼ばれてぱっと顔を上げると、クラスで話し合いをしていたのを思い出した。
「ぼぅっとしてたわ。なぁ、真紘。先生に呼ばれるのって意外と恥ずいな」
「そうだね、ちゃんと集中しなきゃだめだよ」
真紘が少し目を細めて振り返る。
「……っ!」
今、ドキッとした。なんでだ?……多分匂いだ。甘い匂い。昨日雰囲気を変えるために咄嗟に口に出した話は本当のことだった。凄く近くで嗅ぐと、食べたい、それしか考えられなくなるくらいの甘い匂い。
「羽野!お前も前向いとけ。香月も人に話しかけんなよ~」
「はいはい、分かってる~」
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