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甘い執着 - 4 side叶衣
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「え、食べるって、真紘の体を?」
「それしかなくない?それとも、他にケーキを食べられる当てがあるの?」
真紘の提案に驚いて聞くと、からかうように笑われた。
「でも、真紘が痛いじゃん!」
想像するだけで背筋がぞわっとする。血とかは本当に苦手だ。
「僕の心配してくれるの?それなら、食べる、噛むより、舐めるみたいにすればいいんじゃない」
「それは、たしかに…」
真紘の言葉に流されている気がするが、俺も忘れてしまった味に興味がある。
「まあ、試してみたら?減るもんじゃないし」
真紘がすっと指をさしだしてくる。
からかわれているみたいでいやだ。それなら、やり返してやりたい!
「ん、あ、こぉ?」
なにこれ!甘い、甘い、凄く甘くて美味しい!!
普通に声を出すことができたのはここまでで、その後はただこの快楽を与えられるような甘さに溺れるだけだった。指が喉の奥に入る苦しさなんて、口からあふれ出る唾液だって、気にもならないくらいの甘い快楽。
「ぁ、ふ、んぅはっぁ」
漏れてしまう声だって、抑える気にもならない。それよりも、もっとふかくまでこれを感じたい。
あせかなみだか、何かでぼやけるしかいに、まひろがかおをゆがめて、おれとおなじかそれいじょうになにかを感じてわらっているすがたがうつっている。まひろのかおがおれにちかづいてくる。
「ひぁ!?」
すこししめっている、あたたかいかんしょく。舌だ。まひろのしたがおれのだえきをなめとって…。
いつのにかおれのくちからゆびがぬかれそうになっている。やだやだやだもっともっとほしい!!したをゆびにからめるが、ぬかれてしまう。たかぶっていたきぶんがおちる。でもそこにさっきのしたがはいろうとしてくる。だえきのあとをなめてうえにあがってくる。
!?
「ひゃぁっ!ふ、はっ、んぁっひろ」
まひろ。そういおうとした。
思わずまひろをひきはがそうとする。だがゆびとはちがうあまさ。それにきをとられ、いっしゅんちからがゆるむ。それでも引きはがすことができた。
「な、なにしてくんのまひろっ」
やっとしっかりしゃべれた。でも、どうして、なんで。あたまがこんがらがってくる。
「ど、して!きゅうに、、そのキ、キスしてきたの…」
もうわかんない。まひろがわかんない。
「あ、ごめん。つい」
「ばか!」
なんでふつうにかえしてくるの、とりみだしてるおれがばかみたい。
「いや、だったよね…」
「ちがっあ、いやじゃない。いやじゃなかっ、けどはじめて、でおどろいてっ」
ああ、やばい。泣きそう。ちがうのに、やじゃないのに。
「落ち着いて。ごめん、急に、ほんと」
まひろがやさしくだきよせてくる。あやしてくれる。
「だいじょぶ。ありがとまひろ。」
あ、やば。まってまって。
「ちょっと、トイレ」
真紘の腕から抜け出す。真紘から前が見えないようにリビングを出る。
「あぁ~もう!バレてないかなぁ~」
閉めたドアに背を預け、ずるずるとずり落ちていく。友だちなのに。幼なじみのただの友だちに、
「お前の指食べたから勃ったとか、言えねぇ…」
気づかれてたら、引かれたらどうしよう。
「変な声も顔も聞かれたし見せたし!」
唇に指を持って行って言った。
「キスも、初めてだったのに…」
「え、食べるって、真紘の体を?」
「それしかなくない?それとも、他にケーキを食べられる当てがあるの?」
真紘の提案に驚いて聞くと、からかうように笑われた。
「でも、真紘が痛いじゃん!」
想像するだけで背筋がぞわっとする。血とかは本当に苦手だ。
「僕の心配してくれるの?それなら、食べる、噛むより、舐めるみたいにすればいいんじゃない」
「それは、たしかに…」
真紘の言葉に流されている気がするが、俺も忘れてしまった味に興味がある。
「まあ、試してみたら?減るもんじゃないし」
真紘がすっと指をさしだしてくる。
からかわれているみたいでいやだ。それなら、やり返してやりたい!
「ん、あ、こぉ?」
なにこれ!甘い、甘い、凄く甘くて美味しい!!
普通に声を出すことができたのはここまでで、その後はただこの快楽を与えられるような甘さに溺れるだけだった。指が喉の奥に入る苦しさなんて、口からあふれ出る唾液だって、気にもならないくらいの甘い快楽。
「ぁ、ふ、んぅはっぁ」
漏れてしまう声だって、抑える気にもならない。それよりも、もっとふかくまでこれを感じたい。
あせかなみだか、何かでぼやけるしかいに、まひろがかおをゆがめて、おれとおなじかそれいじょうになにかを感じてわらっているすがたがうつっている。まひろのかおがおれにちかづいてくる。
「ひぁ!?」
すこししめっている、あたたかいかんしょく。舌だ。まひろのしたがおれのだえきをなめとって…。
いつのにかおれのくちからゆびがぬかれそうになっている。やだやだやだもっともっとほしい!!したをゆびにからめるが、ぬかれてしまう。たかぶっていたきぶんがおちる。でもそこにさっきのしたがはいろうとしてくる。だえきのあとをなめてうえにあがってくる。
!?
「ひゃぁっ!ふ、はっ、んぁっひろ」
まひろ。そういおうとした。
思わずまひろをひきはがそうとする。だがゆびとはちがうあまさ。それにきをとられ、いっしゅんちからがゆるむ。それでも引きはがすことができた。
「な、なにしてくんのまひろっ」
やっとしっかりしゃべれた。でも、どうして、なんで。あたまがこんがらがってくる。
「ど、して!きゅうに、、そのキ、キスしてきたの…」
もうわかんない。まひろがわかんない。
「あ、ごめん。つい」
「ばか!」
なんでふつうにかえしてくるの、とりみだしてるおれがばかみたい。
「いや、だったよね…」
「ちがっあ、いやじゃない。いやじゃなかっ、けどはじめて、でおどろいてっ」
ああ、やばい。泣きそう。ちがうのに、やじゃないのに。
「落ち着いて。ごめん、急に、ほんと」
まひろがやさしくだきよせてくる。あやしてくれる。
「だいじょぶ。ありがとまひろ。」
あ、やば。まってまって。
「ちょっと、トイレ」
真紘の腕から抜け出す。真紘から前が見えないようにリビングを出る。
「あぁ~もう!バレてないかなぁ~」
閉めたドアに背を預け、ずるずるとずり落ちていく。友だちなのに。幼なじみのただの友だちに、
「お前の指食べたから勃ったとか、言えねぇ…」
気づかれてたら、引かれたらどうしよう。
「変な声も顔も聞かれたし見せたし!」
唇に指を持って行って言った。
「キスも、初めてだったのに…」
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