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甘い執着 - 1side真紘
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「叶衣、おはよう。早く起きないとご飯が食べられなくなるよ?」
彼は規則正しく寝息を立てて眠っている。
あぁ・・・
「…ん、おきるぅ」
彼が僕に手を伸ばしてくる。支えて欲しいのだろう。
「はい。ここだよ。起きてねっ…」
ご飯を食べて学校にいく準備をする。
僕は毎日叶衣と登校している。家が近いのもそうだけど、叶衣のご飯は全て僕が作っていて、そのまま家を出ることが多いからだ。
「あ~今日の体育ハードル走だから授業やだな~」
「でも今日は木曜だから、こっちと一緒だよ。応援しとくから頑張って」
叶衣はいつも明るく元気に過ごしている。家での彼とは大分違う。
「あ~、ちょっと待って!」
「ごめん。おいてっちゃてたね」
「俺のことを気にせずに何か考え事ですか。」
「あ、違うよ?叶衣のことだよ、考えてたのは」
「でも、俺のことおいてったのは事実ですぅ。今度はこっちがおいてくから!」
「も~待ってよ、ごめんて」
でもこっちの叶衣もかわいい。
「じゃあ昼に!また!」
「うん。また後でね」
叶衣と僕はクラスが違う。一番叶衣から離れてしまうのは学校にいるときだろう。
一緒にいられるのはいつも昼だけだから。
「真紘、遅れてごめん!圭は?」
「大丈夫、叶衣。百木は、購買に行ったから。」
「じゃ、食堂で待とう」
「いいな、俺も作ってもらった弁当が食いて~!!」
百木はパンを食いながら机に突っ伏した。
「百木、うるさい。」
「ははっ!圭は絶対弁当だけじゃ満足できなくて購買行くから同じことじゃね?」
「あぁ!それは確かにな」
「まあ、食べたいなら俺の弁当一口やろうか?」
「え!いいの?それじゃ欲し・・・」
「叶衣、だめだよ。」
「ぅえ?なんで?」
「だって…こいつ絶対一口以上食べるよ」
「いや、そんなに俺は食い意地張ってねーよ!ひどくね!?」
「でも真紘の言うとおりだな~…。やっぱお前にはやんねー」
「は~?くれよ~!」
「やぁ~だ!」
二人がそんなやりとりを真紘は一歩引いたところで見ていた。
「…よかった……」
彼は規則正しく寝息を立てて眠っている。
あぁ・・・
「…ん、おきるぅ」
彼が僕に手を伸ばしてくる。支えて欲しいのだろう。
「はい。ここだよ。起きてねっ…」
ご飯を食べて学校にいく準備をする。
僕は毎日叶衣と登校している。家が近いのもそうだけど、叶衣のご飯は全て僕が作っていて、そのまま家を出ることが多いからだ。
「あ~今日の体育ハードル走だから授業やだな~」
「でも今日は木曜だから、こっちと一緒だよ。応援しとくから頑張って」
叶衣はいつも明るく元気に過ごしている。家での彼とは大分違う。
「あ~、ちょっと待って!」
「ごめん。おいてっちゃてたね」
「俺のことを気にせずに何か考え事ですか。」
「あ、違うよ?叶衣のことだよ、考えてたのは」
「でも、俺のことおいてったのは事実ですぅ。今度はこっちがおいてくから!」
「も~待ってよ、ごめんて」
でもこっちの叶衣もかわいい。
「じゃあ昼に!また!」
「うん。また後でね」
叶衣と僕はクラスが違う。一番叶衣から離れてしまうのは学校にいるときだろう。
一緒にいられるのはいつも昼だけだから。
「真紘、遅れてごめん!圭は?」
「大丈夫、叶衣。百木は、購買に行ったから。」
「じゃ、食堂で待とう」
「いいな、俺も作ってもらった弁当が食いて~!!」
百木はパンを食いながら机に突っ伏した。
「百木、うるさい。」
「ははっ!圭は絶対弁当だけじゃ満足できなくて購買行くから同じことじゃね?」
「あぁ!それは確かにな」
「まあ、食べたいなら俺の弁当一口やろうか?」
「え!いいの?それじゃ欲し・・・」
「叶衣、だめだよ。」
「ぅえ?なんで?」
「だって…こいつ絶対一口以上食べるよ」
「いや、そんなに俺は食い意地張ってねーよ!ひどくね!?」
「でも真紘の言うとおりだな~…。やっぱお前にはやんねー」
「は~?くれよ~!」
「やぁ~だ!」
二人がそんなやりとりを真紘は一歩引いたところで見ていた。
「…よかった……」
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