銀爺の戯言

オレが

生まれたんは。
昭和三十年三月三十日
もうちょいで64年目。
昭和三十四年間
平成三十年間
次は、なんぼやろ？


どこやったんかな？
大阪市平野区やったらしい
その後八尾市に引っ越したらしく
覚えてるのは、八尾市立幼稚園やったかな。
何回も、ウンコ漏らした事くらい。
その後八尾小学校。
やっぱり、うんこ漏らしてた。
小学校、楽しかったなぁ。
やりたい放題やった。
せなあかん事は何一つせんかった。
勉強？宿題？掃除？
全部せえへんかつた。
怒るほうも呆れて、
本気で怒ってくる人、おらんかった。

学校帰り道、何回もうんこ漏らした。
帰ったら思いきりおかんに
ホースで洗われ、しばかれた。
そんな毎日やったけど
近所ではガキ大将してた。
スーパーの屋根走って忍者ごっこ。
材木屋の屋根裏に基地

夕暮れ遊び呆けて、家に帰ると
憂うつが始まる、、。
親父帰ってくると、酒を買いに
決まってオレが行かされた。
「おっちゃん、二級酒、二合」
五合瓶抱えて正月以外毎日行かされた。
夜道が怖くて時々走ったら転び、
酒瓶割れ、家に帰るとしばかれた。
擦りむいた足引きずりまた、走る。

せやけど、、。夕飯は最高
おかんの、肉じゃがうまかった。

親父は酒以外優しかった。
タバコは、しんせい。
これも毎日、夜道走らされた。

おかんと親父はよく、喧嘩してた。
酒グセの悪い親父は
機嫌が良い時は軍歌、
機嫌の悪い時はちゃぶ台かえし

ほおばっていた肉じゃがは、
一瞬にして目の前から消える。

今思えば、給料日の明くる日かな
親父とおかんはよく出かけてた。
一度こそっと後ろからついて行ったら
一緒に連れていってくれた。
鶴橋の駅構内にあった、
レストランでお子さまランチ。
味は忘れた。
しかし、親父とおかんは、
微笑ましい
時間やったと思う。

なんでやろ？
けど親父が酒飲んで暴れて
おかんが泣いてた。
そんな日が多かった。

そんな、ある日
おかんが夜になっても
家におらんかった。
明くる日も明くる日も