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姫様、謀られる
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拳を握り締めて、怒りで肩をフルフルと震えさせながら立ち上がると、前髪が一房、パラリと顔にかかった。
サーシャは思わず前髪に手をやり、青ざめる。
髪留めが無い!!
あれはアンドレイから貰った大切なものだった。より正確に云うと、それは、お義兄さまからもらったから大切なのではなくて、あの髪留め自体が魔法量を調整する安全弁みたいな機能を持っていたからだった。
あの髪留めが無いと、この先の旅が困難になって進めないくらいに大切な物だった。
落とした場所は多分、あのゴツゴツとした大きな木の内部だ。 朝、アシュレィと秘密の情事を交わした場所を思い浮かべて、急いで馬に駆け寄ると、飛び乗るようにして馬を出す。
「姫っ、どこに行かれるのですかっ 姫、止まって下さいっ 姫っ!」
背中の方でリューイの慌てたような大声が響いていたけれど、サーシャはかまわずに馬を大木に向かって大急ぎで走らせた。
サーシャは思わず前髪に手をやり、青ざめる。
髪留めが無い!!
あれはアンドレイから貰った大切なものだった。より正確に云うと、それは、お義兄さまからもらったから大切なのではなくて、あの髪留め自体が魔法量を調整する安全弁みたいな機能を持っていたからだった。
あの髪留めが無いと、この先の旅が困難になって進めないくらいに大切な物だった。
落とした場所は多分、あのゴツゴツとした大きな木の内部だ。 朝、アシュレィと秘密の情事を交わした場所を思い浮かべて、急いで馬に駆け寄ると、飛び乗るようにして馬を出す。
「姫っ、どこに行かれるのですかっ 姫、止まって下さいっ 姫っ!」
背中の方でリューイの慌てたような大声が響いていたけれど、サーシャはかまわずに馬を大木に向かって大急ぎで走らせた。
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