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姫様、謀られる
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失恋したばかりだというのに、こうも簡単にお義兄さまの体で感じてしまう己の浅ましさに、思わず下唇を噛み締めると、
「お前は私だけを見ていなさい。お前に幸せを与えるのは私だけなのだから」
アンドレイはそう言って優しくサーシャの瞳をのぞき込み、サーシャの顎を取ると、唇を重ねて舌を絡ませ今度はピチャリピチャリと口腔内を犯す。
やがて、アンドレイの指先はサーシャのふくよかな胸の先端に降り立ち、赤い小さな実を摘まみあげると、ジンジンと痺れるような快楽が再びサーシャを襲いだす。
こうして、一晩中アンドレイ皇太子の腕の中で、失恋によって傷ついた胸の痛みを慰められてた事を今、思い出す。
更にこの結婚破談の記事を読み進めると、衝撃の一文が目に入る。
〈破談の理由を本誌が独自に調査した結果、サーシャ姫は『お義兄さま以外の方とは結婚したくない』と日頃から公言していて、サーシャ姫から縁談の断りの手紙を受け取ったルシュルト王子も、アンドレイ皇太子が相手では敵わないと姫との結婚を泣く泣く諦めた様子だった事が分かった。 ....... (皇太子周辺関係者談)〉
こ、こんな事、私、言ってませんッッ!
その時、初めてハッと気がつく。
お、おのれ...アンドレイ!謀りましたわねっ!
「お前は私だけを見ていなさい。お前に幸せを与えるのは私だけなのだから」
アンドレイはそう言って優しくサーシャの瞳をのぞき込み、サーシャの顎を取ると、唇を重ねて舌を絡ませ今度はピチャリピチャリと口腔内を犯す。
やがて、アンドレイの指先はサーシャのふくよかな胸の先端に降り立ち、赤い小さな実を摘まみあげると、ジンジンと痺れるような快楽が再びサーシャを襲いだす。
こうして、一晩中アンドレイ皇太子の腕の中で、失恋によって傷ついた胸の痛みを慰められてた事を今、思い出す。
更にこの結婚破談の記事を読み進めると、衝撃の一文が目に入る。
〈破談の理由を本誌が独自に調査した結果、サーシャ姫は『お義兄さま以外の方とは結婚したくない』と日頃から公言していて、サーシャ姫から縁談の断りの手紙を受け取ったルシュルト王子も、アンドレイ皇太子が相手では敵わないと姫との結婚を泣く泣く諦めた様子だった事が分かった。 ....... (皇太子周辺関係者談)〉
こ、こんな事、私、言ってませんッッ!
その時、初めてハッと気がつく。
お、おのれ...アンドレイ!謀りましたわねっ!
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