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姫様、謀られる
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違う!違う! 真実は違いますっ!
サーシャは思わず叫び出しそうになる。
結婚を断られたのはサーシャの方だった。
2年前、この国で華やかに催された宮廷舞踏会には世界中から 王侯貴族達が集まった。
その中でも一際目を引いたのが、ロワーヌ王国のルシュルト王子だった。ロワーヌ王国は小国ながらも美しい宝石類の鉱石が採掘される事で有名で、豊かな国だった。
ルシュルト王子はその日、紫色の宝石で美しく着飾り、その宝石の美しさに負けないほどに、彼の美貌は輝いていた。
サーシャも胸をときめかせながら、扇で顔を隠しつつ、そっと密かにルシュルト王子の姿を視線で追う。
招待されていた他の王国の姫君たちも、誰もがルシュルト王子から踊りを申し込まれるのを、今か今かと待ちわびていた。
既に美貌に自信のある何人かの姫君たちは積極的にルシュルト王子に話しかけにいっている様子だった。
華やかな美しい姫君たちに囲まれているルシュルト王子を見て、サーシャは小さくため息をつく。
(きっと私なんか、ルシュルト王子の視線にも入らないんだわ……)
その時、宮殿の広間に軽くざわめきが起きた。
ルシュルト王子がまっすぐにサーシャの方に向かって歩み寄ってきたのだ。
その姿を信じられない思いでサーシャは見つめる。
サーシャは思わず叫び出しそうになる。
結婚を断られたのはサーシャの方だった。
2年前、この国で華やかに催された宮廷舞踏会には世界中から 王侯貴族達が集まった。
その中でも一際目を引いたのが、ロワーヌ王国のルシュルト王子だった。ロワーヌ王国は小国ながらも美しい宝石類の鉱石が採掘される事で有名で、豊かな国だった。
ルシュルト王子はその日、紫色の宝石で美しく着飾り、その宝石の美しさに負けないほどに、彼の美貌は輝いていた。
サーシャも胸をときめかせながら、扇で顔を隠しつつ、そっと密かにルシュルト王子の姿を視線で追う。
招待されていた他の王国の姫君たちも、誰もがルシュルト王子から踊りを申し込まれるのを、今か今かと待ちわびていた。
既に美貌に自信のある何人かの姫君たちは積極的にルシュルト王子に話しかけにいっている様子だった。
華やかな美しい姫君たちに囲まれているルシュルト王子を見て、サーシャは小さくため息をつく。
(きっと私なんか、ルシュルト王子の視線にも入らないんだわ……)
その時、宮殿の広間に軽くざわめきが起きた。
ルシュルト王子がまっすぐにサーシャの方に向かって歩み寄ってきたのだ。
その姿を信じられない思いでサーシャは見つめる。
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