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少女騎士の濡れた夜
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「姫、申し訳ありませんでした……」
しょんぼりと項垂れてテントに入って来たルカの手には、サーシャが昼間にルカに着せたドレスが握られていた。
差し出されたドレスを受けとると、オークとの戦闘の時にルカが剣で切り裂いた部分が、ルカの手で丁寧に縫われていた。
「ルカ、貴女の事を叱る為に呼んだのではないのよ」
ルカの手で繕われたドレスを近くの椅子にかけ、ルカの頬をそっと撫でてあげると、ルカは涙目になりながら顔を上げた。
「さっき、私を呼びに来たリューイが酷く機嫌が悪かったので、てっきりドレスの件で怒られるのかと思って…」
「リューイが機嫌が悪かったのは貴女のせいじゃないわ。それよりもルカ、服を脱いでベッドに上がりなさい」
頭を怪我したルカには、念のために全体回復の魔法をかけてあげる必要があった。
人目に肌を晒したくないルカのために、サーシャはぎゅっと目をつぶってルカの着替えを待ってあげる。
「姫…失礼します」
サーシャが目を閉じると、パサリ、とルカが服を脱いで、ギシリとベッドに上がる音がした。
やがて、ゴゾゴソと布団を捲り上げて動いていたルカの音が止まる。
「もういいですか?」
サーシャが目を閉じたまま問いかけると、
「……はい」
とルカは小さな声で返事をする。
そっと振り向くと、ルカは、かけられた布団の上にちょこんと顔を出して、これから行われる“行為”に少し身構えるように、可愛らしい両手で布団の縁をぎゅっと握っていた。
「ルカ。怖いですか?」
さっき、初めての経験に泣いて抵抗していたヴィクトルを思い出して、思わずルカに尋ねると、ルカは首を横に振って、
「姫さまが与えて下さるものに、怖いものはありません!」
まるで、ヴィクトルに張り合うかのように、少女騎士は頼もしく答える。
こんな気の強さもルカの魅力だった。
「ルカ……」
サーシャはそっとルカの唇にキスを落とす。
薔薇色に頬を染めたルカの顔を眺めながらサーシャも服を脱ぐと、ルカの隣に滑り込んで、あどけなさを漂わせた可憐な裸の少女に覆い被さる。
「ルカ。今日はお疲れ様でした」
北の洞窟にあると思われていたオークの巣は、サーシャたちが襲われた後でリューイ達が近辺を良く捜索したところ、なんと、あの庭があった廃屋の地下室がオーク達の棲家だったのだ。
リューイから報告を受け、サーシャとルカはオークの巣の目の前で無邪気にティーパーティを開いていたのだと知って、サーシャはとても震えあがった。
「姫、ご無事で良かったです」
安堵のため息を漏らしたルカの唇を、撫でるようにキスをする。
昼間オークに汚された愛らしい少女の唇を清めてあげたかった。
「…ンンン……」
魔法を詠唱しながら、赤くて柔らかいルカの唇を啄むと、ルカは喉を反らせて気持ち良さそうに喘ぐ。
あまりの可愛いらしさに、サーシャは呪文を終えてもキスを止めずに、ルカの口をこじ開けて、熟したさくらんぼのように赤いルカの舌をサーシャの舌で掬い上げて、絡め、吸い上げて堪能すると、
「ッぁぁぁっ……ん、姫様ぁ……」
人を惑わす人魚のように、ビクンと大きくルカの体が揺れる。
感じやすいルカの体は、キスの刺激だけでほんのりと茜色に染まり、苦し気にぎゅっと眉を寄せ、その大きな黒い瞳にはうっすら涙が浮かんでいた。
しょんぼりと項垂れてテントに入って来たルカの手には、サーシャが昼間にルカに着せたドレスが握られていた。
差し出されたドレスを受けとると、オークとの戦闘の時にルカが剣で切り裂いた部分が、ルカの手で丁寧に縫われていた。
「ルカ、貴女の事を叱る為に呼んだのではないのよ」
ルカの手で繕われたドレスを近くの椅子にかけ、ルカの頬をそっと撫でてあげると、ルカは涙目になりながら顔を上げた。
「さっき、私を呼びに来たリューイが酷く機嫌が悪かったので、てっきりドレスの件で怒られるのかと思って…」
「リューイが機嫌が悪かったのは貴女のせいじゃないわ。それよりもルカ、服を脱いでベッドに上がりなさい」
頭を怪我したルカには、念のために全体回復の魔法をかけてあげる必要があった。
人目に肌を晒したくないルカのために、サーシャはぎゅっと目をつぶってルカの着替えを待ってあげる。
「姫…失礼します」
サーシャが目を閉じると、パサリ、とルカが服を脱いで、ギシリとベッドに上がる音がした。
やがて、ゴゾゴソと布団を捲り上げて動いていたルカの音が止まる。
「もういいですか?」
サーシャが目を閉じたまま問いかけると、
「……はい」
とルカは小さな声で返事をする。
そっと振り向くと、ルカは、かけられた布団の上にちょこんと顔を出して、これから行われる“行為”に少し身構えるように、可愛らしい両手で布団の縁をぎゅっと握っていた。
「ルカ。怖いですか?」
さっき、初めての経験に泣いて抵抗していたヴィクトルを思い出して、思わずルカに尋ねると、ルカは首を横に振って、
「姫さまが与えて下さるものに、怖いものはありません!」
まるで、ヴィクトルに張り合うかのように、少女騎士は頼もしく答える。
こんな気の強さもルカの魅力だった。
「ルカ……」
サーシャはそっとルカの唇にキスを落とす。
薔薇色に頬を染めたルカの顔を眺めながらサーシャも服を脱ぐと、ルカの隣に滑り込んで、あどけなさを漂わせた可憐な裸の少女に覆い被さる。
「ルカ。今日はお疲れ様でした」
北の洞窟にあると思われていたオークの巣は、サーシャたちが襲われた後でリューイ達が近辺を良く捜索したところ、なんと、あの庭があった廃屋の地下室がオーク達の棲家だったのだ。
リューイから報告を受け、サーシャとルカはオークの巣の目の前で無邪気にティーパーティを開いていたのだと知って、サーシャはとても震えあがった。
「姫、ご無事で良かったです」
安堵のため息を漏らしたルカの唇を、撫でるようにキスをする。
昼間オークに汚された愛らしい少女の唇を清めてあげたかった。
「…ンンン……」
魔法を詠唱しながら、赤くて柔らかいルカの唇を啄むと、ルカは喉を反らせて気持ち良さそうに喘ぐ。
あまりの可愛いらしさに、サーシャは呪文を終えてもキスを止めずに、ルカの口をこじ開けて、熟したさくらんぼのように赤いルカの舌をサーシャの舌で掬い上げて、絡め、吸い上げて堪能すると、
「ッぁぁぁっ……ん、姫様ぁ……」
人を惑わす人魚のように、ビクンと大きくルカの体が揺れる。
感じやすいルカの体は、キスの刺激だけでほんのりと茜色に染まり、苦し気にぎゅっと眉を寄せ、その大きな黒い瞳にはうっすら涙が浮かんでいた。
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