淫らなお姫様とイケメン騎士達のエロスな夜伽物語

少年騎士ヴィクトルの初体験

2

「退屈ね……」

サーシャは小さく欠伸をする。

もう３日も経つのにオークの巣は見つけられずにいた。

騎士たちはあちこち捜索に出ていて
サーシャとルカは留守番としてテントに残っていたのだった。

　
「ねぇ、ルカ。今日はあそこでお茶をしない？」

　昨日、テントの近くを散歩していたサーシャとルカは、もう人が住んでいない廃墟の屋敷を見つけたのだ。

　洒落た建物ではあったが、もう何年も放置されていたせいで、中はボロボロになっていたが、元の持ち主が造ったと思われる庭園が建物の目の前にあり、大輪の花が競うように美しく咲き誇っていた。

「そうですね。テントからも近いですし、危険はないでしょう」

　ルカが頷くと、サーシャは自分のテントに招き入れ、

「今日はこれを着なさいな。ルカ」

　サーシャのお気に入りのレースのドレスを一着、ルカに手渡す。

「姫、恐れ多いです……」

「命令ですよ。ルカ」

　ルカは最初真っ赤になってモジモジしていたけれど、命令と言われて嬉しそうに袖を通す。

　それはまるで誂えたみたいにルカの体にぴったりと合った。


　ルカの肩まで伸びている艶やかな黒髪にルカのお気に入りのブルーのリボンを結んであげて、二人で鏡に並ぶと、まるでプリンセスがそこに二人いるようだった。

「まぁ！ルカ。本当に可愛らしいわ」
「私、こんな素敵なドレスを着たのは初めてです……」

　ルカもうっとりと鏡を眺める。

「さぁ、早速出発しましょう」

　フリルのついた可愛らしい白のロングドレスを着たルカとサーシャはティーセットの入った籐のバスケットを手に提げて、二人一緒に手を繋いで秘密の花園へと向かう。