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最終章 最強コンビ解散!? ~最後のおにぎりはビビンバ風?~
⑪
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「おじちゃん、ありがとう! 六原さんのこと、真剣に考えてくれて!」
「いやぁ、いいんだよ! 君の行動力にはあっぱれだ! 会社に乗り込んできて、おにぎりまで握るんだから!」
「だってそうしないと、本気だって伝わらないでしょ!?」
「うむ、そうだな……我々もこの行動力を見習わないといけないな」
周りの大人たちが苦い顔をしながら笑った。
私はボソッと、社長に「ありがとうございます」と感謝を伝える。
「お嬢ちゃん、こちらこそありがとう。いろいろ我慢させてすまなかったね」
「……いえ、あの……嬉しいです。私、転校しなくていいんですね」
「ああ。お嬢ちゃんのお父さんはね、実に将来有望な男なんだ。だから北海道の支店を任せようとしたんだが……それはやめておこう」
お父さんは少し気まずそうにして、頭を掻いた。
え、それって……私のせいでお父さんは、信頼されなくなったってこと?
そんなの……嫌だよ……。
「悲しい顔をしないで、お嬢ちゃん。大丈夫、君のお父さんはこの本社で、まだまだバリバリやってもらうことに決めたんだ」
「え、本当? お父さんのこと、嫌いになったわけじゃないですか?」
「そんなわけないだろ! こんな素敵な娘さんがいて、家族のために頑張ってくれるに違いない!」
なんかよくわからないけど、お父さんに迷惑かけずに済んだのかな?
お父さんは私をギュッと抱きしめて、「これからも家族で、この街に住もう」と言ってくれた。
もちろん……私はこの街が大好きだし、何より、隼斗君と……。
隼斗君と、これからも一緒におにぎりを作っていたい!
「六原さん! 俺と一緒に、日本一のおにぎりを作ろうね!」
「うん!」
隼斗君と喜び合っていると、誰かが「日本一のおにぎりって、具体的には何だろう?」と呟いた。
日本で一番美味しいおにぎりのことで、隼斗君が言った……食べると自然に笑顔になるおにぎりのこと……そう思っていた。
だけどそれって、どうすれば達成したことになるのか。
隼斗君にもその言葉が耳に入ったのか、急に考え込む。
そして、ゆっくりと首を傾げた。
「確かに、日本一のおにぎりって……どうすれば証明されるんだぁ?」
え……隼斗君の中には、具体的な理想像が浮かんでいると思っていた……。
何となく、はっきり聞かないでいたけど、まさか何も考えていないなんて。
私を含めた全員が、ずっこけそうになる。
「いや、美味しくて笑顔になるおにぎりができたら、それはもう日本一のおにぎりかなって思ってた」
なるほど……具体的には決まっていなかったのか。
まあでも、隼斗君らしい考え方だな。
みんなの笑いで包まれている中、社長がアイデアを出す。
「いやぁ、いいんだよ! 君の行動力にはあっぱれだ! 会社に乗り込んできて、おにぎりまで握るんだから!」
「だってそうしないと、本気だって伝わらないでしょ!?」
「うむ、そうだな……我々もこの行動力を見習わないといけないな」
周りの大人たちが苦い顔をしながら笑った。
私はボソッと、社長に「ありがとうございます」と感謝を伝える。
「お嬢ちゃん、こちらこそありがとう。いろいろ我慢させてすまなかったね」
「……いえ、あの……嬉しいです。私、転校しなくていいんですね」
「ああ。お嬢ちゃんのお父さんはね、実に将来有望な男なんだ。だから北海道の支店を任せようとしたんだが……それはやめておこう」
お父さんは少し気まずそうにして、頭を掻いた。
え、それって……私のせいでお父さんは、信頼されなくなったってこと?
そんなの……嫌だよ……。
「悲しい顔をしないで、お嬢ちゃん。大丈夫、君のお父さんはこの本社で、まだまだバリバリやってもらうことに決めたんだ」
「え、本当? お父さんのこと、嫌いになったわけじゃないですか?」
「そんなわけないだろ! こんな素敵な娘さんがいて、家族のために頑張ってくれるに違いない!」
なんかよくわからないけど、お父さんに迷惑かけずに済んだのかな?
お父さんは私をギュッと抱きしめて、「これからも家族で、この街に住もう」と言ってくれた。
もちろん……私はこの街が大好きだし、何より、隼斗君と……。
隼斗君と、これからも一緒におにぎりを作っていたい!
「六原さん! 俺と一緒に、日本一のおにぎりを作ろうね!」
「うん!」
隼斗君と喜び合っていると、誰かが「日本一のおにぎりって、具体的には何だろう?」と呟いた。
日本で一番美味しいおにぎりのことで、隼斗君が言った……食べると自然に笑顔になるおにぎりのこと……そう思っていた。
だけどそれって、どうすれば達成したことになるのか。
隼斗君にもその言葉が耳に入ったのか、急に考え込む。
そして、ゆっくりと首を傾げた。
「確かに、日本一のおにぎりって……どうすれば証明されるんだぁ?」
え……隼斗君の中には、具体的な理想像が浮かんでいると思っていた……。
何となく、はっきり聞かないでいたけど、まさか何も考えていないなんて。
私を含めた全員が、ずっこけそうになる。
「いや、美味しくて笑顔になるおにぎりができたら、それはもう日本一のおにぎりかなって思ってた」
なるほど……具体的には決まっていなかったのか。
まあでも、隼斗君らしい考え方だな。
みんなの笑いで包まれている中、社長がアイデアを出す。
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