上 下
166 / 586
第5章 ウォータギャング

154:グランドクエストⅥ-14

しおりを挟む
 キル
「この時を待ってたぜ」

 キルが不敵な笑いながらこちらに近づいてくる
 まずい!今はキルを相手にしてる場合じゃないのに…

 俺は逃げようとするが

 ズバ!

 何かが背後に突き刺さり突然体が動かくなる

 キル
「シャドーストップだ 逃がしゃしないぞ」

 シャドーストップ
 所謂 影縛りという奴で相手の陰に短剣等を突き刺すことで相手の身動きを封じる

「くそ!」

 俺は体を動かしてなんとか拘束から離れようとするがまったく体が動こうとしない

 キル
「無駄だ!大人しく俺と戦え」

 みんなのとこに行かないといけないのに
 俺は盾を構えるがその時

 ???
「ここは俺に任せろ」

 俺の動きを封じていた短剣が飛んできた剣によって破壊される
 そして現れたのが

 YUTAKA
「蒼き狼!」

 蒼き狼
「待たせたな、ここ任せて行け」

「でも、あいつ強いですよ」

 蒼き狼
「久しぶりに楽しめそうだな…早く行け!」

 正直蒼き狼さんがキルを押さえてくれれば相当助かる

「わかりました、お願いします」

 俺は急いで仲間の方向へ走り出す

 キル
「待ちやがれ!」

 俺に向けて再びシャドーストップを放つが

 キン!

 蒼き狼がそれを払いのける

 蒼き狼
「お前の相手は俺だ」

 キル
「くそーー!邪魔だ」

 背後でキルの叫び声が聞こえるが俺はそれを無視して走る

 キル
「待ちやがれ!」


 戦場に着くと人数的にはこちらが圧倒しているにも関わらずほとんどタコ殴り状態である
 しかも、タンク、重戦士には魔法職、魔法系には弓系、盗賊系などの相性の悪い敵が見事に配置されてる

「これはまずいな」

 ヨッジー
「お前の来たのか、ちょっと出過ぎだぞ」

「いや、YUTAKAさんからの支持もあったし俺のとこにキルが来て」

 ヨッジー
「マジか~よく生きてたな」

「応援が来てね」

 ヨッジー
「ほ~」

「しかし、こちらもやばそうだ」

 ヨッジー
「ああ、相手は対人慣れしてるし 相手の配置も完璧だ」

「こまったな~」

 ヨッジー
「しかも、あいつらプレイヤーを玩具の様に遊びながらPK(プレイヤーキル)するから達が悪い」

 周りを見ると プレイヤーを挑発ながら攻撃を仕掛けてる

 例えば

 盗賊様なキル軍プレイヤーと魔法職のプレイヤーが

 荒野のステージということもあるのか

 キル軍盗賊プレイヤー
「俺がこのコインを弾いて地面に落ちるまでは何もしないでやる、ホレいくぞ」

 ピン

 アクア軍魔法職プレイヤー
「くっそー!サンダースマッシュ!」

 キル軍盗賊プレイヤー
「なんちゃって!バーカ マジックトレイス!」

 盗賊のプレイヤーは魔法職の放った魔法をスキルで奪い

 キル軍盗賊プレイヤー
「喰らえよ!」

 奪った魔法を魔法職のプレイヤーに連続で叩きつける

 その他にもキル軍の弓プレイヤーが乱れ撃ちだーとか言ってプレイヤー達を追いまくる

 ヨッジー
「あんな戦い方するもんだからこっちのプレイヤーの心が折れる一方で」

「胸くそ悪いな」

 ヨッジー
「ああ」

 くそー!なんとかできないか あいつらの一泡吹かせたい


 すると

 トントン

 背後を突く感じがするので振り向くが何も見えない

 …もしかして

 俺はスピリットテラーのスキルをオンにすると
 そこには怒りに満ち溢れた保安官の男が居た

「あの~あなたは」

 保安官の霊
「儂は保安官サニーノ…あいつ等の非道は目に余る…この早打ちのサニーノの鉄槌を奴らに食らわせなかれば気がすまん!手伝ってくれ」

 その怒りの形相にビビりながら

「えっと、魂の代弁というスキルを使えばいいのか」

 俺は魂の代弁のというスキルを使うと

 ヒュウン!

 俺の中に保安官の霊が入ったかとおもうと俺の体を薄いベールが包み出しやがてそれは保安官が着ていた服のような形へと変化していく
 そして最後に俺の目の前に2丁の銃が現れる

「これを使うのか…なんとなく使い方がわかる…そして怒りも」

 ヨッジー
「おい、ダイン大丈夫か」

「ああ、俺の街を汚し、人を人とも思わないその行為…許すまじ」

 ヨッジー
「う~ん大丈夫か?」

 こうして新たなスキルが発動する
しおりを挟む
1 / 3

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!


処理中です...