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第5章 ウォータギャング

153:グランドクエストⅥ-13

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 ~アクア軍~

 ズドン!

「何事だ!」

 アクア
「今の音は!」

 YUTAKA
「まずいことになったぞ」

 ヨッジー
「敵襲か?」

 YUTAKA
「ああ、念入りに作った罠が全部吹き飛んでる」

 ヨッジー
「おお~ほんとだ強引だね~」

 YUTAKA
「進入路を防ぐんだ!」

 アクア
「ハイ!前衛さん道を塞いで下さい」

 前衛が進路を塞ぐが…

 キル
「邪魔だ!ナパームシュート」

 ナイフが突き刺さり数名の前衛が後方へ吹き飛ぶ。

 YUTAKA
「空いた穴を埋めるんだぞ!」

 急いで他の前衛が埋めるが。

 キル
「無駄だだって言ってるんだろ!」

 再び同じ技で吹き飛ばされる。

 アクア
「支援攻撃を!」

 弓、魔法などの支援攻撃が始まる、しかしキルの後ろからついてきたプレイヤーがスキルを発動する。

 キル軍プレイヤー
「ふふふ、うざいんだよ ゴーストステップ!」

 数名のプレイヤーが前衛をすり抜けて行く。

「前衛をすり抜けている!」

 ヨッジー
「あれは攻撃時に相手の背後にまわる技だ、それをつかってすり抜けやがった…俺も援護にまわる!」

「俺も援護に」

 ヨッジー
「張り切って死ぬなよ、お前死んだらアクアさんもアウトになるから」

「わかってる」

 ヨッジーは乱戦になっている戦場へ俺は少し離れた位置から支援に回り、数的にはこちらが有利だが徐々に押され始める。

 YUTAKA
「個々のレベルも高いがあの個性派集団が不思議と連携が取れている…向こうにも参謀がいるのか?」

 確かにバラバラに攻撃しているようにみえて前衛と後方支援がしっかり噛み合ってるようにみえる

「うむ~」

 YUTAKA
「このままじゃジリ貧だな…勝機があるとすればその参謀を倒すしか…」

 俺は戦場を見渡して参謀らしき人を探す。

「どこにいますかね」

 YUTAKA
「あいつだ…キラン」

 YUTAKAさんの目が光る。

「え?どこです?」

 YUTAKA
「あの前衛のあいつだ」

 そこには黒いフードを着た男が戦っている

「普通に戦っているようにみえますが」

 YUTAKA
「あいつは戦いながら味方を挑発するように誘導している感じだ」


 味方を挑発か…そうやってコントロールしてるのか まあ指示しても聞かなそうだしな…

「じゃ みんなにその指示を」

 YUTAKA
「ダメだ、乱戦のせいで指揮系統がズタズタだ」

「となると…」

 YUTAKA
「じーーー」

 言葉に出してじーって言わないで下さい!

「わかりました・・・」

 こうなるんだよね…やっぱり。
俺が移動しようとしたとき…!

 YUTAKA
「あぶない!」

 シュパ!

 ナイフが頬をかすめる

 キル
「見~つけた」


 このタイミングで~~~~!キルきたー!
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