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第5章 ウォータギャング

149:グランドクエストⅥ-9

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 ~YUKITO軍方面~

  アネゴ
「私の強化スキルを受けてない人、切れた人は私の前に来て」

  ウィズ
「怪我した人は後退してヒーラー組の回復を受けて下さい」

  アネゴとウィズさんが現場を指揮している。

 ウィズ
「ちょっとずつですけど押しています、行けそうですね」

  アネゴ
「ええ、なんとか今のところは…」

 戦況は連携のとれていないYUKITO軍に対してアネゴの迅速の指揮により連携が噛み合ってる分 数的に不利な面をカバーできている。

 アネゴ
「タンク前進して」

おう!ダブルシールド
いきます!アイアンシールド!
前進!ブロック!

重戦士、戦士、ナイトなどの前衛が前に進軍する。

 アネゴ
「近接アタッカーとタンク!チェンジしてアタック開始!」

  よっしゃ!トリプルソード!
  殴りまくるよ春風円連撃
  アックストライセン改!

  前衛アタッカーがタンクとポジションチェンジして前に出て攻撃を仕掛ける。

 アネゴ
「再びタンクとチェンジ!中距離、遠距離チェンジを支援して」

 よっしゃ出番だ!アストラルヴァン
吹けを風!ウィンドウアロー!
 一斉斉射!アローハリケーン!

  支援攻撃が発動!

  アネゴ
「ヒーラー、薬師、風水師、詩人中距離まで移動して支援を再度かけて」

 了解!岩守陣
 持続回復!オールータイムライフ
癒しの歌!
 道具範囲化!力の薬、早の薬

 アネゴの適格な指示により快進撃は続いている。
いつのまにか魚コマンダーという二つ名で呼ばれるアネゴが獅子奮闘する。

 ~YUKITO軍~
  兵士
 「ボス大変です、うちのテリトリーが切り取られています」

  YUKITO
「へ~相手は?」

  兵士
 「アクア軍とのことです」

  YUKITO
「アクア?聞いたことないわね」

  兵士
 「情報によるとYUTAKAファミリーが関わっているとか」

  YUKITO
「おもしろいじゃない、あの兵士たちを向かわせなさい」

  兵士
 「なるほど、さすがボス」

  YUKITO
「そうだ、あとパフィルも使いなさいその方が指揮もあがるでしょ」

  兵士
 「わかりました」

  YUKITOは建物から外を見ながら…

 YUKITO
「ふふふ、楽しませてくれるかしら」

  ~アネゴ陣営~
  
ウィズ
「なんか後方から集団が来てます」

アネゴ
「そんなに簡単に行くわけないか、みんな!敵の援軍が来たわ!落ち着いて防御を固めて様子を見ましょう、タンク前衛を固めて中距離、遠距離攻撃開始!」

 しかし…

うおおおおおお!

敵の援軍はこちらの攻撃をまるで無視するかのごとく突っ込んでくる。

 ウィズ
「なんなんですかアレ!NPCとわいえあんな捨て身で来るなんて…」

  アネゴ
「きっと普通の兵ではないわね…死兵ほど恐ろしいモノはないから…」

  アネゴの言葉通り捨て身の兵はこちらの攻撃を受けても突っ込み前衛のタンクとぶつかると捨て身系のスキルで大ダメージを当ててくる。 私兵が使ってくるスキルは…
 
もろは切り
ブラッドレイン
共倒の陣

さらに…

パフィル
「皆さん、安心してください応援にきましたよ…物資が足りない方は後方で回復アイテムなどを配っています」

  おお!パフィルが応援に来てくれたぞ!
  うは!アイテム使いたい放題じゃん!
  このNPCすげーなw

  相手のプレイヤーの士気も回復し再び息を吹き返す。

 アネゴ
「みんな!ここが耐え時よ!頑張って」

  ウィズ
「アネゴさん何か手があるんですか?」

  アネゴ
「正直無い…でも今弱気な態度を見せるわけにはいかない」

 その後 徐々に劣勢になりプレイヤー達も…

 これはまずいかも
 あんなのどうするんだよ
 おわった…

 敗戦の色が滲む

 その時…


 ズガーーーーン!

いきなり雷がYUKITO軍に突き刺さる!

 ???
 「待たせたな!」

  そこに現れたのは…

 アネゴ
「ジョニーさん!」

 そこにはあの島であったジョニーさんが立っていた。

 おい!あれって前作で出てた雷電のジョニー
 おお!
  ジョニーキター!

 ジョニー
「俺だけじゃないぜ!」

 すると、黒いスーツに身を包んだNPCが現れる。

 ジョニー
「島の居たあいつらだ」

  アネゴ
「あのゴロツキさん達…直ったのね」

  元ゴロツキ
「ああ、この借りはキッチリ返す」

  そういうと銃を構え…

 元ゴロツキ
「全員やっちまえ!フルバースト!」

ゴロツキさん達が一斉に戦場を駆け巡る。

 アネゴ
「ジョニーさん!相手にもゴロツキさんと同じような人たちが」

  ジョニー
「そっちも大丈夫だ!みんな頼むぞ!」

すると…白いパン職人の衣装を来た人たちが前にでる。

 アネゴ
「あなたは」

  ジャム
「待たせたな!あいつらは俺達任せてくれ こいつらは儂の弟子達じゃ」

 数十名のパン職人達が両手にパンを持っているたぶんあれはニガリパン。

 ジャム
「どうやら大分やられたようだな、皆の者のこのパンを食べなさい! パン ザ ギフト!」

 ジャムさんがプレイヤー達に一斉にパンが配られる。

 おお!なんかうまそうだぞ
 すげー!うまい
 HPとパラメーターの付与すご!

 ジャム
「うんうん、よし我らもいくかの ブーステッドブレッド」

 そういうとパンをかじると見る見る筋肉隆々の大男に変身した。

 ジャム
「狂った奴らを我らのパンでこの世に呼び戻せ!いけーーー!俺のパンを食え!クレイジーブレッドダンス!」

 ジョニー
「いいね、いいね じゃ俺も行こうかマイミュージック『ライトニングウルフ』

  派手な音楽と共にジョニーが飛び出す!

 ウィズ
「おおお!なんか萌える展開!」

  アネゴ
「今よ!全員突撃!」

 おおおおおおおおお!
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