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第5章 ウォータギャング

148:グランドクエストⅥ-8

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時は少し遡り。

 キル
「アクア軍にダインがいるんだな」

  キル軍のメンバー
「ああ、どうやら間違いない」

  キル
「そうか、全員聞け!俺達はアクア軍を目指し進行するぞ」

  了解だ
 腕がなるぜ
 早く対人戦がしたいぜ

 数十名のプレイヤーが呼応する、それから怒涛の勢いで進行を開始しついにアクア軍と隣接した。

 キル
「予定通りアクア軍と隣接したな」

  ???
 「ああ、だがこの状況は誘い込まれたか」

 「関係ねえ、ただ潰すだけだ なあ、みんな!」

  おお!
  問題ない!

  などとやる気満々だ。

 キル
「進軍だ!」

  渓谷まで進むと…

 キル軍プレイヤー
「おい!見ろよわかりやすいトラップがあるぞ」

  キル軍プレイヤー
「これだから対人スキルの低い連中は」

  通路の無数の落とし穴が現れた。
 このゲームの職業の中には盗賊の上位職でトラップを置ける職があり、
 その罠は簡単な落とし穴や上位になればなるほど複雑なモノがある。

 キル軍プレイヤー
「回避して進むぞ!」

  複数のプレイヤーが罠を避けると。

 グサ!

  避けたところにステルスの針山が!

 キル軍プレイヤー
「おい!なんでこんなところしかもこれ猛毒付じゃねえか」

  キル軍プレイヤー
「なんでこんな上位トラップが」

  キル軍プレイヤー
「これじゃあ 前に進めないぞ」

  キル
「ここは俺に任せろ」

  キルはそういうと前に出ると、ナイフを地面擦れ擦れに複数投げ

「グランドクラッシュ」

  次の瞬間ナイフが雷の纏いながら地面をえぐって行く。

 キル
「罠ごと破壊してやった」

  キル軍プレイヤー
「さすがだなキル」

  キル
「よし!いくぞ!」

その言葉にキル軍のプレイヤーが進軍する。
すると崖の上から…

 YUTAKA
「あまいぞ” スコンパリーレ”」



  ???
「キル!あぶない」

  キル軍のプレイヤーが声をかけるが次の瞬間
 
 うおおおお!

キル軍の半数以上が地面に空いた穴へと落ちた
キルはなんとか声に反応して崖から生えた木を掴み落ちずにすんだ。

 ???
 「こんな大規模トラップが使える職は聴いたことないぞ」

  キル
「おもしれ~じゃねえか」

  ???
 「どの道このまま進んでは危険だし、仲間が死に戻りするまで作戦を考えよう」

  キル
「うるせえ!このまま行くぞ」

  ???
 「このままじゃ、ヤツと戦う前にこちらがやられるぞ この前みたいに」

  キル
「っち!一旦戻るぞ」




  ~崖の上~

  アクア
「すごいです!」

  YUTAKA
「まあ、通じて1度だけだ…それにもう弱体化のせいでMPが残ってないぞ」

  アクア
「しかし、すごいトラップですね」

  YUTAKA
「ああ、盗賊の上位 ギャングのトラップスキルだ」

 「まあこれで向こうの進行速度は落ちるだろう」

  YUTAKA
「あと、後ろの連中の士気もあがったしな」

 崖の上にはアクア軍のプレイヤー達がキル軍の撤退に沸いていた。

 YUTAKA
「あいつら不安がっていたからな、良い薬になっただろう」

 「さすがですね」

  YUTAKA
「組織は最初が肝心だ、覚えておくんだぞ」

  そういってアクアさんと俺に笑いかけた
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