アンデットモンスターを蘇生したら姫騎士に！？

第5章 ウォータギャング

139:海のちバズーカ18

ポルカ
「お兄ちゃんたちそいつから離れて！」

 ポルカが指さすのはワイン。

ジャム
「嬢ちゃんどういことだ？」

 ポルカ
「そいつ悪い奴だよ！私の仲間おかしくしたの！」

 ジャム
「どういうことだ…」

 ワイン
「ふふふふ、あはっはは とんだ邪魔が入ったわね」

 　それまで可愛い子だった感じから、いきなりどす黒いオーラを放ち
　狂気じみた笑いを浮かべる。

　蒼い狼
 「仲間をよくも！ブルーファング！」

  剣を地面に突き立て そこから土煙が立ち込めやがて狼の形となりワインに襲いかかる。

　ワイン
「おっとあぶない」

 そういってバックステップをしてなんなく避ける。

　ジャム
「ワインこれはどういことだ！」

 ワイン
「あ～あ つまんない、ボスからの命令であなたを仲間に引き入れる為に、近づいてなんどか薬を使うタイミングを見計らっていたのよ」
　
ジャム
「なんだと！」

ワイン
「でも、あなたには薬が効かなかったのよ。適量だとおもったんだけど足りなかったかしら…まあ この前の実験みたくやっちゃうと自我が泣くなって使い物にならなくなっちゃうからちょっとずつ強めていたんだけど…」

蒼い狼
 「その実験はまさか」

ワイン
「御名答、あなたの部下たちよ」

蒼い狼
 「貴様！」

ワイン
「もう、せっかちさんはモテないわよ」

そういうと　指をパチンとならす、
するとスーツ姿の男達が俺達を囲む様に現れた。

　YUTAKA
「そいつらは…」

ワイン
「この子たちはこの町の善良な銀行員さんよ」

 「酒場で聞いたやばい奴らか」

 　ワイン
「さあ、遊びましょ」

 再びパチンと指を鳴らす。
銀行員達は無言で頷きそれぞれ仕込み杖やスーツの内側から銃、短剣などを持って構える。

アネゴ
「やるしかなさそうね…」

俺達も武器を構えようとした時…

　ドスン

ジャムさんが俺に袋を投げつけてきた。

ジャム
「そこにたくさんのニガリクリーム入りのパンがあるそれをもって蒼き狼の手下や狂ってしまったヤツを直してくれ」

 「なんで今コレを」

ジャム
「ここは俺が食い止める」

アクア
「え？！危険過ぎます」

ジャム
「俺を誰だと思ってる」

その目には修羅が見えた。

蒼き狼
「俺も残るぞ」

ジャム
「いや、お前も行ってくれ 部下が待ってる」

蒼き狼
 「だが…」

ジャム
「ココに居ては邪魔だ」

すごい威圧感だ。

YUTAKA
「みんな 行くぞ」

アクア
「でも！」

YUTAKA
「あいつを信用するんだぞ」

 先生
 「うむ」

ジャム
「必ず俺は弟子たちを掻き集めてお前らと合流する、だから行け！」

 「ジャムさん」

ジャム
「そんな心配しなくていい… いくぞ　ジャム式パン格闘術 豪傑レッドパン！」

そういうと 懐から赤いパンを取り出し食べ始めた。

　ワイン
「なに？おじいさん戦い前の腹ごしらえ？」


 　ジャム
「ふふふ、そうじゃの戦の前の腹ごしらえじゃ！」

 すると　おじいさんだった体が急に膨張しはじめ…

　バコ

　ボコ

　筋肉隆々の体へと変化している。

　ワイン
「な…！」

 ジャム
「お前にも見せたことなかったな…俺はありとあらゆる能力をパンによって引き出す、通常時は病などを防ぐセーフティーモードだが、追加効果のパンを食べれば」

ジャムさんから闘気の様なモノが放たれる。

　ジャム
「小娘 掛って来るが良い」

 　ワイン
「ちっ！やっておしまい」

銀行員達が一斉にかかって来るが…

　ジャム
「遅いわ！」

ジャムさんがすごい勢いで敵を殴り倒す。

　YUTAKA
「さすがだな…これでわかっただろう みんな 早く船に乗れ！」
 　
俺達の入り込める余地はないな ジャムさんの言う通りココはまかせたほうが良さそうだ。

「みんな　いくぞ！」

アクア
「でも…」

蒼き狼
 「無念だが…俺達は邪魔になるだけだ」

アネゴ
「急ぎなさい！」

俺達は船に乗った。

ワイン
「逃がさないよ！バイオレットチェーン！」

ワインがツタのようなものを放つ。

　ジャム
「させん！クロワサルト！」

円月蹴りのような蹴りでそのツタを弾く。

ワイン
「くっ！」

ジャム
「あとは頼むぞ…行くぞ小娘～～～～！」