上 下
148 / 586
第5章 ウォータギャング

136:海のちバズーカ15

しおりを挟む
 なんだ この泣き声は…
さっきから聞こえる声だが周りに俺達以外人は居ない。
 
まさか!

俺はアンデットマスタースキルをアクティブにすると、敵の背後に大きな白い靄が

 アクア
「主!どしました?」

「いや、何かが俺に語り掛けてくるんだ」

 アクア
「そうなんですか」

 ???
「こんな見苦しい姿など耐えれません…」

 ジョニー
「もしや…ダイン殿、その声の特徴は」

 まるで女王のような気品のある女性のような声だった

「そうですね、気品のある女性の声です」

 ジョニー
「それはもしやホーリードラゴン殿かもしれん」

 お約束の展開ですな…
敵の攻撃をガラスの手槍や盾などでいなしながら近づき靄に話し掛ける。

「あなたは!ホーリードラゴンさんですか!」

 すると。

 ホーリードラゴン
「おお!そなた我が見えるのか!」

「はい、スキルのおかげで」

 ホーリードラゴン
「ならば!私を倒してくれ」

「倒して良いんですか?」

 ホーリードラゴン
「ああ、気づいたら体から弾き飛ばされ、気づいたら体醜く変化していた…この様な醜態を晒しとうない」

「そうですか…でも正直きびしくて」

 ホーリードラゴン
「頼む」

「御覧の通りものすごく固くて、砕いてもすぐ回復してしまって…」

 ホーリードラゴン
「ふむ、ちょっと失礼するぞ」

 そういうとホーリードラゴンは俺の体の周りを漂い出した。

 ホーリードラゴン
「この者なら…ダインよお主の力なら出来るかもしれん」

 ホーリードラゴンはまだ名乗ってもいない俺の名前を呼んだ。

「なぜ、俺の名前を?」

 ホーリードラゴン
「これは私の能力の一つ、細かいことは今言ってる場合ではない、他の皆と協力してあやつの中心部 コアになるべく近いとこまで装甲を抉ってもらえんか?」

「すぐ回復してしまうと思いますが」

 ホーリードラゴン
「一瞬でも良い」

 俺はみんなにホーリードラゴンの言葉を伝えると。

 ジョニー
「ううう…さぞ無念であろうホーリードラゴン殿!今こそ恩を返すとき!我の最大奥義で答えよう!」

 アクア
「自分の体を乗っ取られる無念、ちょっと形は違いますけど痛いほどわかります!私も全力で行きます」

 アネゴ
「それしか今は手がなさそうね」

 先生
「ふ~しょうがいないの~」

 そういうと先生は光に包まれ

 ターニャ
「一撃だけだからな!」

 人の姿へと変わった。

 ジョニー
「これは久しぶりにすごいことになりそうだ」

「みんないくぞ!」

 各自が補助スキルを発動!

 アクア
「ティンクルステップ!」

 アネゴ
「アタックコマンド!スピードコマンド!」

 ここまではいつも通りだが残りの二人が凄かった

 ジョニー
「マイミュージック『ライトニングウルフ』&スキル『撃雷踊』」

 ライトニングウルフ:回避率100% 追加効果 必中 
*特殊効果:PTの誰かにかけられている効果であれば自分の効果として使え、さらにそれをPT全体に付与することが可能

 撃雷踊:攻撃力200%

 ターニャ
「マイミュージック『ターニャ式 調ノ型 剣花礼讃』!」

 ターニャ式剣花礼讃:武器に対して性能を限界まで引き出せる

「すげー」

 いかんいかん、見とれてる場合じゃない。

「マイミュージック!『黒蝶の風』」

 俺もマイミュージックを発動!

 ライトニングウルフの効果で恐ろしいほどのステータス上昇している。
これならいける!

「みんな行くぞ!」

 全員が敵目がけて突っ込む。凄まじく上がった回避率の御蔭で敵の攻撃を完全回避!
全員懐まで間合いを詰めてそれぞれの渾身の一撃を放つ。

 アクア
「今日は当たる気がします!アマルガメーション!」

 アネゴ
「零距離アクアバースト!」

 ターニャ
「ターニャ式 覇ノ型 砕黒演武」

 いつもは当たらないアクアさんの連撃がヒット!
続けてアネゴの近距離水魔法!先生の刀が黒く光、目に見えないほどの速さの剣戟が浴びせられる。

ジョニー
「少し後れをとったが、サンダーバーストノヴァ!」

 両拳特大の雷を貯めてそのまま放つジョニーさん。

「よし、相棒俺達もいくぞ!」

 アイコンが 「==ノ」

「いっけー!レールスピアガン」

 俺達の一斉攻撃が決まった。

「これはもしかして倒しちゃったり…うっそマジカ」

 俺の希望は届かず削れたのは中央部の一部…どんな敵なんだこれ。

 ホーリードラゴン
「十分です、さあダイン部分憑依改良を!」

「あ!はい!部分憑依改良!」

 すると俺の腕に優しい感じの光が溶け込んでいき、そして右手が光を放つ!

 ホーリードラゴン
「良いですか、チャンスは一度きりですさっきの攻撃で私の体のコアが見えるはずです」

 敵を見ると中心部にたしかに丸いモノが見える

 ホーリードラゴン
「そこにこの光を打ち込むのです」

これで終りにしよう!いくぞ!
しおりを挟む
1 / 3

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!


処理中です...