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第5章 ウォータギャング

135:海のちバーズカ14

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 ~とあるオフィス~

 社員の男
「では、私はちょっとバーに行ってきます」

女上司
「大丈夫なの?」

社員の男
「愚問だ」

 サングラスから覗く鋭い眼光…でもなぜ室内でサングラスが必要なのか問い詰めたいとこだけど。

 女上司
「わかったわ」

 社員の男
「…」

 男は出て行った…
正直あの男は苦手だ、私が怒鳴った所で反応すらしない…

「一体いつになれば思い通りにいくのよ…」

『私のゲーム』なのよコレは!
ユーザーだの開発者だのあのウザイAIがなんなのよ!関係ない!コレは私のビジネスの1つなの!
どこにいるかわからない幻影に邪魔されるのは耐えられないのよ。
 女上司はモニターに映るデータを見ると…

「私だって出来るのよ…」

 ホーリードラゴン
 データ修正

 レベル上昇
 マシン化による打撃攻撃無効
 特殊攻撃によるNPC蘇生不可
 性格 聖者⇒破壊者
 …
 以上…アップロード

 個体名ホーリードラゴンからメタルダークネスドライゴンへ変化

 女上司
「ふふふ、幻影…バグなど!すぐに消してあげる」


 ~ゲーム内~

「ジョニーさんは山脈まで行ったことがあるんですか?」

 ジョニー
「ああ、寂しくじゃなかった…ゴホン誰か困っている人が居ないか探しにな」

「あ、うん なるほどですね」

 寂しがり屋なのね…

 ジョニー
「あそこには心優しいホーリードラゴンがいるぞ」

「ドラゴンですか」

 ジョニー
「ああ、俺にたくさんのメシをくれた」

「なるほど、じゃ安全そうですね」

 ジョニー
「うむ、もし会うことがあれば儂が話をしてメシをもらってやろう」

「いや、メシは大丈夫です」

 ジョニー
「そうか~あのパンの実はうまかったぞ」

 アネゴ
「とりあえず日が暮れる前に山脈に行って採取してしまいしょ」

 アクア
「そうですね!」

 それから暫く行くと。

「なんだこれは…」

 そこには焼野原が広がっていた。

 ジョニー
「前来たときは美しい高原だったはず」

 先生
「みんな伏せろ!」

 ブオオオオオン

 何かが凄まじい勢いで俺達の頭の上を横切る、
 それと同時に微かな泣き声が。

「一体どうなってるんだ」

 先生
「原因はアレだな」

 そこには黒くそして全身が機械の様なドラゴンが居た。

 「アレがホーリードラゴンなわけないよな」

 ジョニー
「違う、ホーリードラゴン殿はもっと白く気高い姿、あんな禍々しくは無い」

「ですよね~」

 俺はステータスを見ようとしたが何故か見ることが出来なかった。

 アネゴ
「来るわ!」

「みんな 俺の後ろへ!」

 ドラゴンの翼から衝撃波が放たれる!

「ダブルシールド!」

 ぬおおおお!強烈な風に押される。
ダメージ自体はあまりなかったがかなり押し込まれた。

「アクアさん アネゴ後方支援をお願いします!ジョニーさん俺と前衛を」

 アネゴ
「任せておいて!ガードコマンド!アタックコマンド発動!」

 アクア
「私も!ティンクルステップ!」

「行きますよ!相棒いくぞ」

 ガラスの手槍のアイコンが

『^^b』

 こいつ表現が多彩になってきたな

「憤怒の槍、レールガード発動!行きます!」

 俺が走り出すと。

 ジョニー
「ではこちらも、サンダーランス!雷瞬歩」

 雷上の槍を展開させると同時に、足に雷を纏わせすごいスピードで敵との距離を詰める。

 ジョニー
「雷聖陣!」

 バチン!固そうな敵の装甲に槍を突き立てる、
俺も盾を構えながら接近しステータスチェックを試みる。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 メタルダークネスドライゴン レベル???
 HP???
 MP???

 スキル ダークブレスⅡ オートリペア(強)衝撃波 ??? ??? ???
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

見ることは出来たが不明な点が多すぎる。

 ジョニー
「ものすごい固いが、ほれあの通り砕けないレベルでは…」

 しかし、目の前で破壊したはずの部分がものすごい勢いで修復されていく。

「たぶんあれがオートリペアか」

「むむ、これは…」

 このままでは正直どうしようもないぞ!

 そして又鳴き声が聞こえたが、それに混じって別の声が聞こえた。

 ウウウウ…ミグルシイ
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