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第5章 ウォータギャング

132:海のちハズーカ11

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 さてどうしたものか…
 あんなおじいさんがほんとに凄腕の人なんだろうか
 マスターに騙されたかな

 アクア
「主、このパン美味しいですよ なんかやる気が溢れます!」

  アクアさんの食べているパン…
 俺が主役 中身はスターとアンズーというフルーツのジャムパンらしいが…
 俺が主人だからね!

  アネゴ
「そうね、素朴な感じでおいしいわね」

  アネゴのパンは…
 飼い殺し 飼い麦という麦を半分潰して触感を残したパンらしい…
 別に飼殺してないからね!

  しかし…どうやって話をしたら良いんだろうか…
 万が一敵の息が掛っていたら

 うーん

 アクア
「ご馳走様でした」

  どうやらアクアさんが食べ終わったらしい

 すると店長が

 店長
 「どうでしたかパンは」

  アクア
「大変おいしかったです、店長ちょっとお願いがあるんですが」

  アクアさん!

  店長
 「ほう、レシピかな?まあお嬢ちゃんになら教えてもいいかの」

  そんなことを言いながら笑っているが

 アクア
「実は酒場のマスターに紹介して頂きまして」

  ストレートに言った!

  その瞬間明らかに店主とお店にいた少年?から殺気の様な気配が

 店長
 「ほう~そっちの紹介かね」

  少年?
 「店長どうします?」

  店長
 「ふむ、儂はパン屋のおじさんのままで良いんだが 今の状況からするとそう言ってられんからの、ちょっと肩慣らし手伝っても良いが」

  少年?
 「そうね~私的にもその方がいいかな」

  ん?女の子だったのかな

 店長
 「だが条件がある」

  アクア
「条件ですか?」

  店長
 「うむ、お使いだ この隣の今は廃れた村のエリアにあるセルス山脈に生えているニガリの実を取ってきてもらんかの」

  少女?
 「なるほど!腕試しですね」

  店長
 「まあ、そんなところだな」

  アクア
「それを取ってくれば良いんですね!」

  店長
 「うむ、取ってこれたら話を聞こう」

  取りあえずアクアさんのストレート交渉のおかげでなんとか話が進んだが


 ~船内~

  YUTAKA
 「パン屋のジャム…きっとそいつは赤ジャムのことだな…でもどうしてこの町に」

 「赤ジャム?」

  YUTAKA
 「うむ、何度か俺も勧誘したが断り続けた奴だぞ」

 「強いんですか?」

  YUTAKA
 「うむ、詳しくはわからんがパンを駆使して戦うらしいぞ」

  アクア
「パンですか?」

  YUTAKA
 「うむ、ジャムには暖簾分けした弟子たちが居てそいつらは門外不出のパンスキルで戦うらしいぞ」

  アネゴ
「フランスパンで殴るのかしら?」

  YUTAKA
 「謎が多い人物だ…普段は滅多に戦わずパンの追求をする奴らなんだが…どして依頼を受けたかわからないんだぞ」

  アクア
「そうなんですか」

  YUTAKA
 「それで依頼ってのはどんななのだ?」

  アクア
「えっと隣のエリアの廃村近くの山に生えるニガリの実を取ってくるというものです」

  YUTAKA
 「ふむ~正直危険だぞ」

 「そういえば腕試しって言ってました」

  YUTAKA
 「そうか、あの村にはゴロツキが居て特に蒼き狼っていう名で呼ばれている集団がいてそのリーダーがやばいんだぞ」

  アネゴ
「蒼き狼、名前だけでも凄そうね」

  YUTAKA
 「ああ、あいつとは戦ったことあるが決してあきらめず喰らいついてくる、和睦を申し入れ仲間に誘ったが、あいつらはどこともつるまない、媚びないプライドを大事にしているらしく話別れに終わり最後まで抗争は終わらなかったんだぞ」

 「そいつらがその町に居るんですね」

  YUTAKA
 「ああ、だが何もしなければ無暗に手を出してくる奴らじゃないはずだ、誇りを持ってる分そこらの不良よりは性質が良いから十分に気を付けて行けば問題は無いと思うが…」

  アネゴ
「なるほどね、それなら何となりそうね」

  YUTAKA
 「うむ、だが十分に気を付けるんだぞ」

  こうしえて俺達の恐怖のお使いが始まる。
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