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第4章 空気の震えが音と成りて

112:トラップゾーン1

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 俺は控え室に転送すると急いでアクアさん達を追った、
 たぶんみんなは俺の地図通りに移動したはずだから…
 俺は自分の書いた地図思い出しながらMAPを確認し階段を上る。
 そして王室へと繋ぐ道に差し掛かった時に…

 ビービービー

 警告音が響く!

『これより先は侵入禁止エリアです、規定を破りますとペナルティーが発生します』

そんなこと承知の上だ!
俺は警告を無視して通路へと入る、
通路は以前見た時と同じまるで要塞の様な守りが張り巡らされている…というか若干強化されているように見える。

各所に仕掛弓や不自然に配置された像が有り、警告のアナウンスや威嚇射撃をされた。
みんなは大丈夫だろうか…
少し進むとそこには小さな部屋があり地面に無数の弓が刺さっていた!
どうやらみんなココを通って行ったのか…心配になり矢が刺さっているとこをみる。血が無いところを見ると無事のようだが…変わった所は像の下に水と氷が転がっている

「これは氷を使ってこの罠を回避したのか?」

俺はRPGの鉄則的なことを考えれば岩などで弓矢の進路を塞ぎ歩くのだがここにはそれが無い…
となれば盾でガードしながら行けば…
でも…もし貫通したら…
俺は試しにスペアの盾を弓矢進路に投げてみると…

 バシ!

なんと盾を貫通してしまった!

「あぶね~これはそのまま言ったら死ぬな」

う~ん これはどうしたものか…
ヒントはこの氷と水だよな…
俺は氷と水を注意深く見ると水の跡が像の上に続いている。

「あれ?この像泣いてるぞ」

 ?

もしかして…
おれは荷物BOXの中からスモークボックスを取り出す
俺の生産職で作れる煙幕を張れる道具だ、全然生産職進めてないけどこういう時に役立ちそうだから今度進めてみようかな。

俺の考えが正しければ…

「ダイン!」

 ビック!

 俺は後ろ振り向くとそこにはヨッジーとウィズさん

「二人とも早いね!」

 ヨッジー
「いや、まったく仕掛けが無かったというか警告とちょっとした牽制の矢くらいだぞ」

「え?」

 ウィズ
「すんなり来られましたよ」

 じゃ!決勝まで行かなくてもすんなり行けたのでわ?

 辞めよう考えるのを…

ヨッジー
「ところでダインどうみてもアレは仕掛けだよな」

「ああ、俺の予想が正しければあの像の目に反応したモノを射抜く様になってるようだ」

ヨッジー
「ほ~で今お前の手に持ってるモノは?」

「これはスモークボッスだ、俺の生産スキルで作ったやつ」

ヨッジー
「ふむ、効果は?」

「煙幕だ、但し効果時間は短めだ」

ヨッジー
「なるほど。話は呑み込めた」

ウィズ
「えっと?どういうことです」

 ウィズさんは解って無いようだ

「えっとですね、この煙幕であの像の目で俺達を認識させないようにして一気に攻略しようという感じです」

ウィズ
「なるほど」

「じゃ 煙幕を張って一度実験しますんで、ヨッジーそこの壁に刺さってる盾とって」

ヨッジー
「盾が貫通か…とんでもない威力だな」

そう言いながら盾をとる。

「じゃ 今から煙幕を焚いて部屋に充満させるた後に盾を投げるので、矢が発射されず盾が下に転がる音がしたらダッシュで向こう側のドアへ」

ヨッジー
「了解だ」

ウィズ
「分かりました」

おれはスモークボックスを念の為 二つ焚く…
やがて煙が部屋を覆う、
今だ!俺は盾を先ほど投げた同じ方向に投げる

カラコロン

 先ほど違い地面に転がる音が!

「よし効果有だ!走れ」

俺達は全力でダッシュ!矢が万が一飛んできたら怖いので自然と前傾姿勢になりながら、途中何度か像にぶつかりながらもドアに辿り着いたが…

ゴチン!

何かに当たった、しかし像ほど固くなかった上に!

ウィズ
「痛い!」

 ウィズさんの声が

 まさか…

やがて煙幕が晴れると…
口を押えているウィズさん

ヨッジー
「おやおや?ダインさんラッキーですか」

ウィズ
「ひどいですよ!乙女の唇を」

「いや!頭ですから!てっぺん キスとは呼べないでしょ!衝突!ハランスメント行為のシグナルも出てないし!」

ハラスメント行為とは他のプレイヤーの嫌がること、倫理に反することをした場合に点灯してその後に聞き取りがあり、場合よってはアカウント剥奪などの思いペナルティーが起こる。

ウィズ
「痛いです」

 じーーーー

 目線攻撃!

「すみません」

 ダインは負けた
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