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第4章 空気の震えが音と成りて

109:グランドクエストⅤ-8

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 マイミュージックを使えばラッシュを止めることはできるかもしれないが…
 その先が見えない…
 ダメージを蓄積させたガラスの手槍も普通にやったら当たらない…
このままじゃ俺は盾で受け続ける事しかできない…
 
チェイン
「どうしたんだい?これで終わりかい?」

 防具の耐久、HPも減ってきている。
 特に盾の耐久があと半分くらいどこまでもつか…

先生
「そろそろ儂の出番か…」

「それは最終手段です!」

それからもチェインのラッシュは続きついに盾の耐久が半分以下に…

チェイン
「中々頑丈な盾だが…時間の問題だ!」

その時…

 ”イタイ”

「先生痛いんですか?」

先生
「なんのことじゃ?」

先生ではなかった…でも前にも聞いたことあるような声が…

 ”イタイ”

 ”イタイッテ”

 どんどん声は大きくなる!?

 そして!

???
「痛いって言ってるでしょうが!」

次の瞬間盾から黒い煙?

???
「ほんとに!そこの新しい主しっかりしてよね!私が傷つくでしょ!」

 ヤギの頭の骨を被り黒いローブを来た黒髪の幼女が現れた!

「君は?」

 俺が聞くと…

盾の妖魔
「この盾の妖魔よ!とっとコイツ倒しなさいよ」

「妖精じゃなくて?」

「妖魔!」

 え?妖魔って…

「ハハハ、君はほんと面白いね…楽しませてくれる!」

 チェインが再びラッシュ技の体勢に入った瞬間

盾の妖魔
「五月蠅い!だまんなさい」

 つぎの瞬間盾に漂っていた黒い煙がチェインを覆い縛る。

チェイン
「な!?なんだ」

盾の妖魔
「主!とっと終わらせない!」

「え!?あんまり現状が呑み込めてない…」

盾の妖魔
「やれって言ってるの!」

「あ!はい マイミュージック発動!」

俺はマイミュージックを発動させて幻惑のステータス、そして闇属性で追加攻撃をチェインに!

「相棒行くぞ!」

ガラスの手槍のアイコンは…

(==#)
 
やられっぱなしお怒りモードの相棒のアイコン!

「いくぜ!レールスピア!」

 ヒューーーン ズガン

蓄積ダメージMAXの攻撃これでダメならもうどうしようもない!
スキルはチェインに直撃!立ち込める煙が晴れたそこには…

膝をついたチェインが!

チェイン
「くっさすがにまずいかな」

 嘘だろう…あれを耐えるのかよ!
 そのとき…

先生
「まだ 完全に煙が晴れてないな…ダインちょっと儂を握れ」

 先生の声!

「え?でも」

先生
「良いから」

俺は言われるがまま剣を握ると…

先生
「ダーニャ流 無の型 無影斬」

 剣から一瞬なにか見えたような気がした。

 次の瞬間…

 ドサ

 チェインが倒れた。
 そして煙が完全に晴れ…

 勝者!ダイン!

 アナウンスが響く!
ざわつく城内!
 おい!マジか!あのチェインを!
 なんか幼女みたいの居なかった?
 一体どんな技を…

 周りが騒がしい…

 俺は控室に戻るエフェクト中チェインに向かって拝みながら…

「すまん」

申し訳なさでいっぱいな感じだ…
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