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第4章 空気の震えが音と成りて

98:運命の歯車5

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ダーニャ
 職業:なし
 LV:35
 HP:340
 MP:300

 状態 ダインのサポートシステム
 病気(解除不可):能力低下
    音感の天資

≪スキル≫
剣術12
 ・トリプルヒット
 ・スマッシュブロー

飛行7 短距離の飛行可

歌術11 
・サイレンスソング(状態異常により使用不可)⇒(昇華)サイレントボイス
・やすらぎの歌(PTの状態異常回復)
・ ノワール(敵の沈静化、及びスリープ状態にする)

『継承スキル』
 演武総撃
 剣武一閃
 継承者:ターニャ

 *特殊 (一定条件をクリアしたことにより発現)
    オヌールジュルム
 ⇒(昇華)ロワブロンシュ

スキル的にはサイレントボイスが変化したくらいだが、やはり影響しているのは特殊なのか?

そんな風に考えるとやがて光は消えて…
背丈が中学生位だろうか、顔も幼い感じが残りつつも大人びている、
 髪型も幼いロングからちょっとボーイッシュなショートに変わっている、
 そして何より…

ダーニャ
「また、成長したようですね」

何その声!今まで通り高い声ではないが…
イケメンを演じる女性声優の様な!
なんかそのまま自然に子猫ちゃんって言っても違和感の無いイケメンボイス!

先生
 「立派になってううぅ」

  親バカの先生は娘の成長に泣いている。

アクア
「カッコよく成長しましたね」

アネゴ
「ええ、見違えましたよ」

ウィズ
「声もカッコいいです!」

アクアさん、ウィズさん、アネゴが声をかけると…

ダーニャ
「ありがとうございます、皆さんのおかげです」 

キラン!

ズキューン

3人を打ち抜く!

アクア
「主の忠誠を超えるとこでした」

 アネゴ
「想像以上の破壊力」

ウィズ
「憧れのあの先輩に似ている!」

 なんか凄い状態になったな。

フレミィ
「ねえねえ!これでダーニャちゃんの歌聞けるんでしょ!」

フレミィさんが欠片を持って俺に催促する。

「えっと、そのはずなんだけど ウィズさん」

俺はウィズさんに確認の為に声をかけるが…

ウィズ
「いや…あの声はあの先輩というよりも ブツブツ」

完全に世界に入ってる。

「ウィズさん!」

ウィズ
 「はい!先輩すみません リテイクで!」

 「何を言ってるんです?この欠片でマイミュージックいけます?」

 混乱状態のウィズさん。

ウィズ
「あ!ごめんなさいそうでしたね、えっとですね これと~コレとコレ」

 ウィズさんが欠片をパズルのように合わせている。

ウィズ
「あ!できました、けどこれはかなり難易度高そうですが」

 そういうとサポートのカロナさんに相談すると…

カロナ
「そうですね、かなり高度な上に低音が多用されてますので普通であれば解読すら不可能ですが」

ダーニャならいけるだろうか?

「ダーニャ?これ読めるか?」

俺が石譜を渡すと…

ダーニャ
「ええ、父さんこれなら歌えると思いますよ」

 父さん!呼び方変わった上にその声!
あぶない、あぶない俺までやられるとこだった。
そして石譜を手にすると…

ダーニャ
「えっと、コレですね」

  ~~~♪ 
  ~~~♪

それは歌というには歌詞は無く、低くて透明なハミングのような空気の震えが辺りを包み、
そして、その空気がやがて俺を包み出す…

習得 マイミュージック
「黒蝶の風」

 効果:開幕時一定時間 全ステータス+10%、追加効果 幻影+闇属性攻撃(小)

フレミィ
「良い!すっごくいい!」

フレミィさんがダーニャに抱き着く。

ダーニャ
「っちょ、止めてください」

 ダーニャが逃げている。

「フレミィさんパワフル過ぎますね」

俺がみんなに声をかけるが…

 ?

反応が無い…
俺はみんなを見ると目がとろ~んっとして余韻に浸っている。

やられてるな…
恐るべし!ダーニャ!
しばらくしてやっと正気に戻ったウィズさんにマイミュージックの効果の事を話すと…

ウィズ
「え!?すごいです 普通うまくいってもステータス上昇5%くらいですよ!しかも追加効果も闇属性って!今まで報告ないですよ」

 「そうなの?」

ウィズ
 「ええ、しかも効果も2つなんて」

 「そんなにすごいのか?」

ウイズ
 「凄すぎます!」

 暇つぶしのつもりが良い拾いモノができたが…
みんなから少し離れた所で悶えてる人が一人…

アクア
「私の主はダインさん!あの子に心を奪われたらダメ」

 アクアさんの忠誠心が揺らぎそうです(涙)
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