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第4章 空気の震えが音と成りて

94:運命の歯車1

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ダーニャ
「あ~~!」

ウィズ
 「ダーニャちゃん力任せに怒鳴ってもだめよ」

ダーニャ
 「はーい!」

ウィズ
 「良い子ね~~ウヘヘ」

 「ウィズさん、ダーニャが怯えるので」

ウィズ
 「あら、ごめんなさい」

 あれからウィズさんはダーニャに歌の練習をしているが、時々ウィズさんが暴走するので目が離せない…

ウィズ
「じゃ、もう一回」

ダーニャ
 「あ~~」

それを見守る…

先生
「う~ダーニャ頑張るのよ」

習い事を見守る母…

  

その頃酒場では…

???
 「ら~~♪ら~~♪」

 パチパチ


威厳のある男
 「人間にしては素晴らしい、後日宮廷晩餐に来ていただけますかな?」

???
 「はい、喜んで」

そうほくそ笑むのはパフィルであった…
 (情報通りね、誰だか分からないけど宿に手紙が来た時は罠かと思っていたけど…)

威厳のある男 
 「あなたのお名前は?」

パフィル
 「パフィルです」

威厳のある男
 「では、また後日」
 
そう言うと歩きだす威厳のある男…
その男が歩みを止め一点を見ている。

威厳のある男
「店主!」

店主
 「はは!いかがなされましたか国王」

国王
 「この羽の者は何処に」

店主
 「は!店が再開するまで狩りに出ると申しておりましたが、何か御心あたりでも」

国王
 「少々気になることがある、この者が戻ったら城に知らせてくれ」

店主
 「はっ!」

 国王は羽を見ながら

国王
「まさか…」

 
そんな波乱が起きようとしていることを俺達は知る由もなく…

ウィズ
 「じゃ、ダーニャちゃん」

ダーニャ
 「年~~も始めのためしとて♪」

ウィズ
 「その調子よ」

先生
「さすが!私のダーニャ!」

 楽しそうに歌うダーニャ…
それを見る母…
 
運命の歯車は回り始める…
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