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第4章 空気の震えが音と成りて

83:2度目の蘇り?

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俺達は相変わらず山道を登っているのだが…
 
ザー!

「うおおお!あそこの小屋で雨宿りしよう」

 突然のスコールの様な雨に驚きながら俺達は山の中にあった一軒の小屋に走った、
今までも雨というはあったがここまでの土砂降りには遭遇したことないレベルだ。

コンコン

「すみません、誰か居ませんか?」

返事が無いようだ…
誰かいないか確認の為 小屋のドアを開けると…

ギギギギ

「うお!」

中からいかにもRPGに出てくる老婆の魔法使いが現れた

老婆の魔法使い
「おや?旅のお方かい?突然の雨で大変じゃろう中に入りなさい」

部屋の中に入るとそこはまるでお化け屋敷…
骸骨やら変な角、不気味な毛皮、緑のボコボコいってる液体…

アクア
「主~ココは」
 
「なんだろう…研究室?」

 なんとも言えない雰囲気に戸惑う俺達に…

老婆の魔法使い
 「まあ、お茶でも飲みなさい…雨が止むにはもう少し掛る」

そういって茶色の液体を出してくれる。

「あ ありがとうございます」

 恐る恐る飲むとコーヒーを薄くしたような味だった。

「えっと 突然すみませんお邪魔して」

俺が頭を下げると…

老婆の魔法使い
「いやいや、私もここで商売をしているしがない老婆じゃ」

 「商売ですか」

老婆の魔法使い
 「そうじゃ、お客さんよ何かお気に召すモノはありますかな?」

これは買わなければならないトラップにハマったかな…
辺りを見回すがどれも不要な上に値段が高い

~~~~~~~~~~~~~~~~
・???の皮 10,000G
 用途不明

・謎の液体 20,000G
使用すると???状態になる

・謎の石50,000G
ただの石?

など…
~~~~~~~~~~~~~~~~~

なんというかガラクタの上に気味が悪いモノばかり

「えっと…持ち合わせがあまり…」

老婆の魔法使い
 「おっと、そこの魚は喋るのかい!譲ってくれた言い値で買うよ」

アネゴ
 「!」

アネゴが驚いている!

「いえ、これは私の仲間なので」

俺も焦りながら否定すると…

アネゴ
「そうよね」

「そうか…残念じゃ」

その様子を見てなのか先生は一言もしゃべらず剣に成りきっている。
このままじゃ、まずい何か決めてすぐに出よう…
すると部屋の隅にその場に似つかわしくない、古ぼけたピンク色の大きな卵が…

あれが一番安い!

「すみません アレ下さい」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ・卵の干物
  100G
 使い道の無い中身が干からびた卵
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

老婆の魔法使い
 「ほう~あんなので良いのかい?」

 「ええ!それで」

老婆の魔法使い
 「もうちょっと買ってくれないかの~」

睨みつけるような目で見てくる…

 「ええ~と」

何か無いか安そうなモノは…

老婆の魔法使い
「あっちの黄金の切れ端など…」

19,000G高!まずい早く決めないと…
アレでいいか!

 「じゃ この砂時計で!」

 俺は目の前の砂時計を指さすと…

老婆の魔法使い
「まあ お目が高いではお金を」

 値段10万G!

なぬ~~全財産が!

 「ごめんなさい、やっぱり…」

老婆の魔法使い
 「あら、ごめんなさいもう包んじゃったの」

  グーリングオフは!

 「えっと」

 「はい10万と100G出しなさい」

 やばい超威圧感…

 「はい」

アクア
 「主…」
  
アクアさんが白い目で見られる…

老婆の魔法使い
「はい!じゃ 毎度あり!雨は止んでるかお行き!」

 買った瞬間蹴り飛ばされて小屋から出された!
外は嘘のように晴れている。

「イタタタ、あの婆さんなんて力だ」

アクア
 「主危ない!」

 空からアクアさん達が降ってきた。

ぐほ

そのまま潰される俺…

 パキン

「あああ!」

 砂時計が折れてしまった!

「10万の時計が!」

アクア
 「え!?」

砂時計が割れて砂が卵にかかっている…
すると…

 ピカ!

卵が光り出した。
慌てて砂時計をチェックすると…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 時の砂時計
  この時計の砂を開放し対象物にかけることによりランダムで時間を戻すことが出来る
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

何気にすごいアイテムだな…

この流れ…

また蘇るのかな…
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