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第3章 ヒーローの国 私はダークな方で…

80:戦いその後に2

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「こんにちは」

俺は町はずれにある小さな宿屋にきた

???
「いらっしゃいませ」

元気に母親の手伝いをしている少女が居た…ニュイだ。
ニュイはあの後意識を失い暫く寝込んで居たらしい、
そして目覚めると呪われていたことの記憶が無くなっていた

ニュイ
「お客さんですか?」

 「いえ、お母さんの知り合いでね」

ニュイ
 「まあ、母さんの知り合いでしたか、少々お待ちを」

おかーさん!
あのころが嘘のような感じだ。

アクア
「主…これでよかったのですよね」

「ああ、多分」

先生
 「知らぬが仏…」

 先生が遠い目で見ている

アネゴ
「これで良いのよ…これで」

俺達の後ろで隠れているアネゴが呟く。

 「アネゴは会わなくて良いのですか?」

アネゴ
 「えええ、何がきかっけで記憶が戻るかわからないもの…」

 「そうですか…」

アネゴ
 「これがベストよ」

そういってアネゴはちょっと散歩に行ってくると言ってどこかへフヨフヨ行ってしまった。

マアム
「あら、ダインさんその節は…」

 「いえ…」

ニュイ
 「お母さんこの人は?」

マアム
 「この人は私の命の恩人よ」

ニュイ
 「え!そうだったのですか、すみませんお茶も出さずに」

「いや、気にしないで俺達もあまり長居する予定は無くてね、このあとちょっと用があって」

ニュイ
 「そうですか…」

 「彼の容態は?」

マアム
 「相変わらずです…いつまであのままなのかもわかりません」

そういって奥の部屋のドアを見る…
インジェスティムはあれからずっと深い眠りについている、
いつ目をあけるか医者にもわからないらしい…

マアム
「誰かを批判…悪にしなければ治まらない世の中など長続きしないそんな世界を作った…その報いで長い時を眠りにつかされたのだと、あの子が目覚めた時は言ってやるつもりです。」

「そうですか…」

マアム
「今日はどうされたの?」

「いえ、我々もそろそろ旅に出ようかと」

マアム
 「そう…」

 「旅先で何か回復の役に立てるものがあれば連絡しますよ」

マアム
 「何から何までありがとう…なにもお返しできなくて…そうだ!」

そういうとタンスの中にある箱を持ってきた。

マアム
「これは炭鉱時代にみつけた宝石なの、価値があるかどうかわからないけど良かったらお守り側に持って行って」

そういうと黒色の透明な宝石を俺に渡してきた。

「いえ、頂けませんよ」

マアム
 「あなたにはいろいろ助けてもらったせめてものお礼だから」

数分の押し問答の後、俺は断り切れず黒色の宝石を受け取った
その後、暫く話して俺達は家を後にした

何か後味が良くないな…
そんなことを考えて歩いていると

 ひゅ~ん

 ぽと

俺の目の前に不思議な水の塊が現れた…

カイ
 「今回は世話になった」

カイさんが現れた。

カイ
「次は空の地へ行くんだろう、それを持って行け」

 「これは?」

カイ
 「潤いの実だ、あそこでは水は貴重だからな それにそれはただの水ではなく渇きそのものを治癒する」

 「そうなんですか」

カイ
 「じゃあな」

 そういうとふっと消えてしまった

先生
「ふん、あのカッコつけが…」
  
さて…俺達もそろそろ出発しますか!
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