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第3章 ヒーローの国 私はダークな方で…

73:グランドクエストⅣ-6

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インジャスティム正義官に黒いオーラが纏わりつく

インジャスティム
「よせ!やめろ!契約が違うぞ!」

 ボス
「イヤ…お前の思うようにしてやるから大人しくしろ!」

そういと黒のオーラはインジャスティム正義官を完全に覆いボスの体へと引き入れる。
次の瞬間、肥大化していたオーラは収縮し大きな体を形成する…
そして今までとはちがうプレイヤー全員を包み込むバトルフィールは広範囲に広がった。

ヨッジー
「このバトルフィールドの大きさは半端ないな、これがこのクエのラスボスか?」

冷やせ流しながら剣を構える。

「ああ…こんなのまともにやって勝てるのか?」
  
質問すると…

先生
「うむ、焦るでない!どこかに弱点があるはずじゃ!」
  
先生が叫ぶ!

「弱点って言っても…」

ボスの反撃が始まる…

ボス
「ふふふ、そうだこの力だ…私が全て支配しすべての秩序を司る!」

 暴走気味であったボスは落ち着きを取り戻し攻撃を開始する。

ボス
「ダークフレイム!」

呪文を唱えると周りの敵に黒い炎が襲い掛かる。

ステイン
「っく、みんな防御スキルだ!無いモノはあるモノの背後に」

ステインさんがプレイヤー達に呼びかける。

「ヨッジー俺の後ろに!ターボシールド!」

衝撃の後には辺り一面が焼野原になった、
防御スキルを使っていながら一部のプレイヤーは即死、即死でなくてもプレイヤーも瀕死状態である。
プレイヤー達はみな完全に動揺している。
俺はHPがレッドゾーン(HP90%以下)になっているが生き残れた、
ヨッジーも生きている。

「これはまずいな…ヨッジー回復薬はあるか?」

ヨッジー
「ああ、大丈夫だ しかしあんなのどうやって倒すんだ?」

弱点…何か無いか
弱点…そういえば夜襲の時に見たボスのステータス…

弱点 光魔法  塩水

「それにかけてみるとかしかないか…」

ヨッジー
「ダインなんか見つかったのか?」

ヨッジーが期待の目でこちらを見る。

「ああ、ボスが仲間だったころステータスを見たことあってその時確か弱点に光魔法と塩水って書いてあった」

ヨッジー
 「光魔法はプレイヤーはまだ使い手が少ないけどアクアさんが使えるよな」

 「うん」

ヨッジー
 「あと塩水か~…今から街に塩取に行くこともできないからな…う~ん」

 唸るヨッジー

カイ
「いや塩水ならあるぞ」

その声の主はカイさんであった。

「本当ですか?!」

カイ
「ああ俺は海を守護する者だから海水を使った技があるが…残念ながら接近戦でしか使えない」

「ふむ、プレイヤー達に援護してもらってなんとか行けるかどうかだな」

俺はアクアさんに…

「アクアさんあいつの弱点は光魔法みたいなんですが、魔法を打てる余力はあります?」

アクア
 「はい!大丈夫です」

 アクアさんが詠唱を始める

「ステインさん作戦があります!あのカイさんからの伝言で奴の注意をひき付けてくれとのことです!」

ステイン
「なんと!あのカイさんからの…わかった タンクは防御スキル展開、戦士のみんなは挑発スキルを!」

ステインさんが的確な指示を出す!

「よし次は俺達の番だな ヨッジーは俺の援護頼む、カイさんは俺に憑依を! あとは少しでも足しなると良いんだけどコレを使って」

俺はアイテムボックスの中からお手製のスモークボックスを使い身を隠す。

アクアさんが魔法を使い始めた。

「プリズムロード!」

ステインさん達も挑発して注意を引きつける。
それに対してボスは…

ボス
「小賢しい!」

アクアさんの魔法が聞いているらしく苛立っている、
さらにそこに挑発スキルが加わり注意はこちらには向いていない。

「今だ!」

俺達はボスの背後へ一気にダッシュして接近 取り巻きの雑魚はヨッジーが蹴散らす!
そしてボスが間近に!

「部分憑依!」

カイ
 「いくぞ!海竜激昂!」

 海水と思われる水の柱がボスの地面から龍の形をしながら天高く舞い上がる!

 これでどうだ!
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