上 下
80 / 600
第3章 ヒーローの国 私はダークな方で…

72:グランドクエストⅣ-5

しおりを挟む
ボスは完全にモンスターとなり、更に肥大化していき周りのモンスター、NPCそしてプレイヤーまでも取り込み始めた…
取り込まれたプレイヤーは麻痺状態となりドレイン系の魔法を掛けられたようにHPが減っている。

ヨッジー
「嫌な感じの敵だな」

 後方の敵を蹴散らしてたヨッジーが合流した。

「完全に暴走したようだ」

ヨッジー
 「どうやら厄介なのがもう1つ来たようだぞ」

ヨッジーが右方向を指さすと正義陣営が突撃してきている…
先頭にはインジェステイス長官とパフィルがいる。

パフィル
「進め!目指すは鯛軍ですわ!」
  
パフィルが号令をかけている、
しかし、ボスの姿を見て行進は止まる。

インジャスティス
「なんだ…これは…」

モンスターと化したボスの姿見て絶句する長官、
プレイヤー達も状況をみて驚き戸惑っている。

プレイヤー達
「おい!あれなんだモンスターやNPCを取り込んで…!」
「プレイヤーまで!?」
「こりゃ!今回のボスか?」
「えげつな~」


 パフィル
「なんという状況…しかし止まることは出来ません!鯛軍に進撃です!長官さあ 指示を」
 (ここで止まる訳にはいかないのです!なんとしてもライバルを倒さねば)

インジャスティス
 「ああ…しかし…」
 (一体この状況は…ニュイは大丈夫なのか…状況を問い正したいが…)

 パフィル
「長官!」

インジャスティス
 「っく!敵は鯛軍だ!全員そちらに突撃だ」

NPCの軍勢は躊躇なく鯛軍へと進行するが一部のプレイヤー達は迷っている。

パフィル
 「みんな!鯛軍へ進軍よ!」
(く~~~なんで動かないのよ!)

 パフィルが飛び切りのスマイルで号令をかけるが一部のパフィルファンが動いた位でほとんどが迷っている。

プレイヤー
「プレイヤーを取り込むモンスター放置してていのか」
「フレが食われてる」
「あっちのが倒した時の報酬でかそうだな」

そして一人のプレイヤーが動いた

「俺は!あの怪物を叩く!」

 その言葉につられて…

「プレイヤーを吸収するなんてあいつのが悪だ」
「やっぱそうだよな…」
「これシナリオ的にこっち正義じゃない的な落ちだろ」
「悪のモンスターはアレっぽいし」
「正義側であのモンスター叩いても命令違反でポイントはいらないな…」

それを見ていた俺達は…

ヨッジー
「おおっと、今叩きに行ったのは有名なプレイヤーだぜ」

 「そうなのか?」

ヨッジー
 「ああ、第一線プレイヤー確かステインとかいったかな、しかもその取り巻きまでが加勢してくれるようだぜ」

ステインと呼ばれたプレイヤーを筆頭に進撃が始まる!
それに続いて他のプレイヤーが動き、その状況を見た正義軍のプレイヤーも一部がステインに続く…

ヨッジー
「風向きが向いて来たな」

ヨッジー時の言葉通り、ステイン達の参入により悪陣営のモンスターは蹴散らされ状況は優位になりつつある、そしてステインと呼ばれるプレイヤーは俺達との所まであっという間にやってきた。

ステイン
「鯛軍のプレイヤー俺達も加勢する!」

そういうとステインはボスに攻撃を仕掛ける。
金色の髪に全身青い鎧と片手剣、そして盾なんかイケメン風で若干嫉妬心が…

ステイン
「獅子剣風!」

 剣を横一文字に薙ぎ払うと剣風が獅子の形となって敵を襲う…
その攻撃はボスにもヒットしていく。

ボス
「ぐおおお!この程度でシャドーセイバー!」
  
ボスが反撃に出る。

 ボスの手から闇の剣が出てステインを襲うが…

ステイン
「幻影龍逆!」

ステインの体が文字通り黒く霞 影のような状態になり攻撃が当たらない
更にその影が龍となり相手にダメージを与える。

おう 技までイケメンだな!コイツは!職業なんだ!

ボス
「ぬおおお!」
  
ボスが完全にキレている!

ステイン
「これでも食らえ!継承スキル!連撃覇道!」

剣先から剣風が連続に放たれそれと同時にステインが高速移動し、剣風と同時に敵を切り裂く!

 …凄まじいな、誰が教えてくれるの?アレ

後で聞いた話だがステインは町に居たNPCの武術者に端から勝負を挑みいろんなスキルを取ったらしいが…どれだけ強いんだアイツ、そして師匠は誰!

ボスが呻きだしモンスター化した体が元の鎧姿に戻る。

俺はステインの圧倒的な強さに呆然としていた…

ステイン
「はぁはぁ、これで終わりだな」
  
ステインが剣を構える。

ボス
「まだだ!まだ終わらん!」

そういうとボスは鎧から黒いオーラを放ちステインを吹っ飛ばす!

ボス
「憎しみが足りん!」

そういうとオーラは肥大化して四方八方に伸びる…
そして…

ボス
「やはりお前が必要だ…」

 そのオーラはある人物を見つけその男を包む!
しおりを挟む
感想 245

あなたにおすすめの小説

最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO

無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。 名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。 小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。 特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。 姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。 ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。 スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。 そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。

VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?

ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚 そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?

【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)

犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。 意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。 彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。 そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。 これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。 ○○○ 旧版を基に再編集しています。 第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。 旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。 この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

処理中です...