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第3章 ヒーローの国 私はダークな方で…

48:一人じゃない

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フィールドに出たもののアネゴの様子がおかしい……

「アネゴ?やっぱり外はきついですかそれとも……」
  
俺が聞くと

アネゴ
「いいえ、大丈夫…体調は万全だからちょっと気になることがあってね」
  
アネゴを心配していると……

ペシ!

 先生に尻を叩かれる

先生
「お前は人の心配より自分の心配をしな!敵が来ているぞ」
 
「わかってます!」

 一つ思い当たる節がある、俺達がアジトを出る前にボスに呼び止められ…

ボス 
「アネゴ、ちょっと方針について話がある」
 
アネゴ
「ダインさん達 悪いけど先に行っていてくれるかしら、すぐに追いつくから」
 
「わかりました」

俺達は別に急ぐ必要もないのでボスの扉の前で待っていたのだが、
全部は聞き取れなかったが言い争うような声が漏れてきた…

アネゴ
「その話は前に言ったけどなしよ!」
 
ボス
「そうは言うが、もっと悪らしい所業を!」
 
アネゴ
「私たちは外道ではないの!」

ボス
 「俺の我慢も限界に近づいてる!」

アネゴ
 「その時は私が止める!」

ボス
「たかが魚如きに何ができる!」

アネゴ
 「今のあなた位なら倒せるわよ!」
 
ボス
「ふざけるな!」

どさ!

何か凄い音がしたので慌てて中に入ると、
ボスが倒れておりアネゴが慌てて駆け寄っていた。

アネゴ
「だいじょうぶ!」

その時!ボスの声が変わっていることに気づいた……

ボス?
「ごめんな…さい…」

まるで消えそうな女の子声……

さっきまで怒鳴り合ってはずのアネゴがまるで子供を心配するように言葉をかけている。

アネゴ
「良いのよ、あなたのせいじゃないのよ…そのままゆっくりお眠りなさい」

  そういうと動かなくなった…

アネゴ
「誰か!ボスが調子悪いみたい寝床まで運んで」

 ボスが運ばれるのを見送ると

アネゴ
「時間が無いわね…」

 悲しい目で遠くを見つめるアネゴ…

「アネゴ大丈夫なんですか?」

アネゴ
「ごめんなさい、心配はいらないの…たまにある発作なのよ、さあ冒険へ行きましょう!」

といことがあったのだが……

今はとりあえず目の前に敵に集中しよう!

「ほら、どんどん来るぞ!」
 
先生が張り切って戦闘を始動するが……

アネゴ
「怪我しない程度に頑張りなさいよ」
 
アネゴの応援も虚しく……

スカスカ!
アクアさんが空振る

先生
「ぐぬぬぬぬ!儂の修行の意味は!」

今俺達が戦っているのは

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
レベル40
エアーコンドル
HP350
MP150
スキル ブレザードブレス、仲間を呼ぶ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

単体で戦うとブレスにだけ注意すれば問題ないのだが、
仲間を呼ぶスキルがやっかいで、スキル使用する前に倒さないとドンドン増えて行くので、アクアさんが戦力にならないので正直俺一人では殲滅力が足りず無限ループ状態だ……

「まだ!まだだ!こんな甘っちょろい鍛えた方をしたからこんな状態なんだ」
 
先生のスパルタのレベルが上がった!

それからどれくらい狩ったのだろうか……
俺達のレベルも上がった!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●ダイン
レベル35
職業テイマー
HP350
MP280

スキル 
アンデッドマスター レベル2[レベルUP]
 NEW 部分憑依:アンデットの力を部分的に再現できる 
       
 [槍術10] 
 ・追槍
 ・連突 
 ・五月雨突
      
  [盾術5]
  ・ターボシールド 通常より防御力を高めたガードができる(通常の1.2倍)
  ・ニードルシールド 相手の攻撃時に盾で防御すると反射ダメージ
  ・アクティブシールド 受けた衝撃をそのまま反射する
  
  継承スキル 
憤怒の矛:継承者ターニャ
  
  ロジックスキル
  [矛盾7]
  ・盾攻撃術レベル2
  ・シールドアタック:盾の防御力を攻撃力に変換、変換時防御力は0となる
  ・武器防御術:武器での受け身、攻撃回避、切り替えし率UP
   ・レードガード:武器の攻撃力を防御力に変換し身を守る、使用時は
               武器での防御、受け流しなどにアシスト機能が付く
               但し、使用時は武器の攻撃力は0になる
シールドブッシュ:盾を構えた状態で相手に突進する                                    →吹き飛ばし+スタン
 
アンデットマスターのレベルが上がって部分憑依ってのが使えるようになっているな、前回やった憑依の簡易版みたいなものだろうか?この辺りは実験が必要だな…

 ●姫騎士 アクア
 レベル30
状態:ダインに従族
HP300
MP290
   
スキル 
[剣術10]
 ・ツインヒット :剣による2回攻撃
 ・スマッシュヒット: 剣による強打(通常攻撃×1.5)      
・ワイドスラッシュ:前方への範囲攻撃
       
[光魔法8] 
 ・シャイン
 ・プリズムエール 状態異常を1つ回復
 ・プリズムロード 一直線に光を集約した魔法攻撃を行う
 ・NEWプリズムシャワー 全体異常回復
     
[舞踏8]
 ・流れる足さばき NEW 中級:(常時スキル)回避率+6%
 ・虚無の裁き:使用時に反撃率上昇(中)
  
 継承スキル
 ・ティンクルステップ
     継承主:シュピーゲル
         
[ソードダンサー]
 ・スタッカート 
 ・ステップガード 使用時に回避率をUP小
 ・アマルガメーション:ステップに合わせて様々な角度から突き、
            薙ぎ払い、振り下ろしの3連撃を繰り出す
        
 姫騎士の剣 アクアローズ(レベル不足によりペナルティ命中率5%)
 姫騎士の鎧 アクアベール(レベル不足により性能減85%)

 
 全員の状態を異常を回復できるのは大きいな~と観察していたら不意に…

 遠くでNPCの男がなにか騒いでいるのが見えた、
 そして仲間と一緒にこちらにやってくる。

「なんかあっちから人が走って来るけど」

 アネゴがフヨフヨ浮かびながら俺に近づいてきて……

アネゴ
「あらあら、狙われているみたいね」

 え?!俺なんかした?!

「どうして狙われているんです?!」

アネゴ
「だって私たち悪だし、彼らは正義の味方だからよ」

「え?そんなことがわかるんですか」

アネゴ
「ええ、だってほらあの人たちの名前の横を見てごらんなさい」

 俺はそう言われてNPCの一人をみると

 ○レッド(NPC)
 職業 戦士
 レベル50
 HP550
 MP400
 スキル 斧技術5 
 断裂一閃
 裂空

「名前がマルレッド?なんて読むかわからないけど後は普通ですが…」

 そういうとアネゴは

アネゴ
「マルじゃないわよ、あれは正義の印の○なのよ」

「そうなんですか」

アネゴ
「ええ、自分の名前は見たかしら?」

「先ほどステータスを確認しましたが…特には… あ!」

 俺は改めてステータスを見て以前とは違う点に気づいた

 ●ダイン

「黒丸が…」

アネゴ
「御名答、あなたが悪と認められた証拠ね」

「認められた?」

アネゴ
「ええ、通常はある程度業績を積むと●が付くのだけど、さすがね」

 嬉しくない!

「でも!アネゴには付いてませんよね」

アネゴ
「だってほらw私は可愛いマスコットですもの」

何か納得いかない!

アネゴ
「さて、あなた達は修行あけで疲れているでしょ、ココは私に任せて休んでおきなさい」


「一人では危ないのでは?」

アネゴ
「ふふふ、一人じゃないわよ」

アクア
「じゃ、仲間を呼ぶんですね」

 アネゴ
「いえ、呼ばないわよ」

「え?だって一人じゃないって」

アネゴ
「ふふふ、一匹よ 数え方間違えちゃダメよ じゃ行ってくるわね」

 微笑んでウィンクしながら向かって行ったが…
 大丈夫だろうか…
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