上 下
557 / 586
本章1 ウォータリア編

286

しおりを挟む
~ゴーレムB(ダインサイド)~

キル
「丁度いいダインとは戦ってけりをつけたいと思ってたとこだ」

キルが意気揚々とゴーレムBに向かって視線を送る、

ヨッジー
「ダインじゃなくてあのゴーレムを止めるんだ」

キル
「そんな気持ちじゃ死ぬぞ、それにお前たちの相手はあっちだ」

そう指さした相手はスレイン

ヨッジー
「あいつにはさっき攻撃したが障壁で守られていて意味ないだろ」

キル
「考えてなんとかしろ、せめて邪魔だけでもしろ」

ヨッジー
「おめえに命令される言われはない」

キル
「その方が勝率があがる」

ヨッジー
「どういうことだ」

キル
「お前たちとだと連携がみだれる、それにあいつがコントローラーだ あいつをなんとかしなければ意味がないことくらいわかるだろ」

ヨッジー
「だから、なんとかできるならしてる……」

ポン

ヨッジーの肩に手が置かれ言葉を遮るようにゲンゾウさんが

ゲンゾウ
「そやつの言う通りだ…あいつをなんとかしなければ行けない、そしてダインを止めるこの両方を並列処理しなければならないのであればやつの言うチーム分けがベストじゃ」

ヨッジー
「だけど」

キル
「よし、決定だ!最悪おまえたちがあいつを手数で邪魔するなりしてくれればいい」

ヨッジー
「殺すなよ」

キル
「善処はするとだけ言っておこう、野郎どもパーティーといこうぜ」

おー 

手下たちが声をあげる

手下
「で?どうするんだあれだけの力の差だ、あいつも居なくなって軍略もない状況で」

キル
「圧倒的な強さには圧倒的な頭脳プレイで対応すればいいだけだ」

手下
「頭脳プレイね~」

キル
「やつの注意は俺が引く、準備しろ」

手下が散開するとキルがゴーレムBの前に立ち

キル
「俺のことがわかるか?お前、とくに親父の方は俺のことが憎いんだろ…来いよ」

そういって手招きすると、まるで意識をとりもどしたかのように吠えてキルに向かって突進していく

キル
「残映針!」

ゴーレムAが突進したキルは消えそこには代わりに無数の針が現れて突き刺さる、

キル
「こっちだぜ」

いつのまには背面に移ったキルがニヤケながら小剣を向ける

うおおおお!

怒りで振り上げた拳をキルにたたきつけるが

キル
「影ムーブ」

自分の影に溶け込み消えてしまう

キル
「あたらないぜ」

スレイン
「やれやれ」

ヨッジー達の攻撃をいなしつつスレインがなにやら魔法を唱えると

ゴーレムAが急に大人しくなる

キル
「オラオアラ」

キルが挑発するが反応がない…そして今度はゴーレムAがキルの背後をとりそのままバックブローをお見舞いしキルは吹っ飛んでしまった。

キル
「いってえな、ヨッジーそいつに変な事させるな」

ダメージは喰らってるようだが何かのスキルのおかげか致命傷はさけてるようだ、
そんな状態のキルにむかって追撃をかまそうとゴーレムBが動く

キル
「やばい…と普通は思うよな」

するとキルとゴーレムAとの間に突然獣に対してつかうトラばさみのような罠が現れてゴーレムBの動きを止めてダメージを与える。

手下
「やったぜ」

キル
「ふふふ、これだから格上相手の戦いはやめられないぜ」
しおりを挟む
1 / 3

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!


処理中です...