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第3章 ヒーローの国 私はダークな方で…

43:正義は誰のため?

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 俺達は山脈を抜けてだだっ広い荒野を歩いている、
 途中敵も出たがそこまでは強くなく道中もプレイヤー達の*動マラソンの後で
   綺麗に掃除されており、
 時折出てくる敵もそこまでは強くないのだが…
*(移動マラソン:新MAPが出た際に大量に人が動くこと)

 スカ!
 スカ!
 スカ!

アクア
「あれ?こんなはずでは……」

先生
「ううう…修行~~~意味ないじゃん!」

  攻撃の当たらないアクアさん……
 それを見てキャラ崩壊を起こす先生……

ウィズ
「賑やかですね!」
 
ウィズさんがニコニコしている。

ヨッジー
「まあ確かに(笑)」

 含み笑いのヨッジー

「……」
 この後の先生の処理を考えると憂鬱な俺…

 道中俺のアンデットスキルで行商の霊などにルートの確認などをしたので
 迷うことなく新MAPに着いた。
  街は白と青で統一された綺麗な町であった、
 街の人は首にマフラーをした人が多いこれがヒーロー族なのだろうか?
 街に入るなり……

NPC
「君たちは初めてこの町に来たのかな?どうだろう僕が案内しよう!」
 
急に背の高い男がやってきて俺達に声を掛けてきたのだが……

NPC
「いや!私が!」

NPC
「ここは長年この町に住んでいる私が!」

NPCが多数乱入してくる!

「いや!案内なくて大丈夫だから」

 断って逃げているにも関わらず……

NPC
「いや!遠慮しなくていい」
「好意は受けるモノじゃ!」

必死の形相で迫ってくる!

「ウィズさん、ヨッジーここは分散して逃げよう」

ヨッジー
「ああ、わかった!じゃまたな!」
 
ヨッジーが走って行く……

ウィズ
「ダインさんまたどこか狩りいきましょうね!」

「はい!ではまたどこかで!」

 俺達はそれぞれに走り出した!

 それから数分後

「やっと振り切った ハアハア」

アクア
「ええ…すごい執念と体力ですね」

 俺とアクアさんで息を切らしながらベンチに座っている。

「取りあえず なんか飲み物を買おう」

 俺は近くの飲み物が売っている売店へ行くと……

売り子NPC
「はい!いらっしゃい」

「あの、すみません飲み物を」

売り子NPC
「こちらのウルトラ水がおすすめですが」

「じゃ それを」

売り子NPC
「御支払はHIRですか?お金で」

「HIR?ってなんですか」

売り子NPC
「あ!お客さん新しく来られた人たちですかね、この国にはヒーローとしての功績がお金に換算されるシステムがあるんですよ」

「それがHIRですか?」

売り子NPC
「ええ、そうですよ」

「なるほど~」

とりあえず俺達はウルトラ水を買ってアクアさんに戻り事情を話すと……

アクア
「なるほどですね、さっきの人たちもそれであんなに必死だったのかもしれませんね」

「ふむ」

アクア
「でも良いことをして、それがお金になるって素晴らしい国ですね!」

「うん~そうなんだろうか」

この時の疑問が後々大きな問題へと変わって行く…

ちなみにウルトラ水は梅干しを水でといて蜂蜜を加えたような味でした!
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