上 下
50 / 586
第3章 ヒーローの国 私はダークな方で…

42:新たな旅立ち

しおりを挟む
~学校~

吉井
「おう!高木!俺を放って置いて、俺のフォローは無しか!」

 グリグリ

 吉井に頭を拳で高速でグリグリやられている!
 煙がでそう!熱い!禿げる!

「すまん!謝るから!あの時は夢中で」

吉井
「ほ~夢中だったから忘れたと、今までフォローも無しに?」
  
スピード増!状態異常:やけど

 「すみません!以後気を付けるから!」

 「ほんとに!次のMAPでなんか奢れよ!」

吉井
 「次のMAP?」

  なぜか頷く吉井

吉井
 「うん、わかってたお前はそういう奴だ」

 「うむ、すまん」

吉井
 「今日から新MAPが追加されるんだよ、公式見ろよ」

 「ほうほう」

吉井
 「ほうほう…じゃないよ!まったく、次のMAPはエスティーツっていうヒーローという種族がいる都らしい」

 「ヒーロー?」

吉井
 「なんでも見た目は人間族とあまり変わりないが、正義感がつよく力が強い種族らしい」

 「脳筋なのかな」

吉井
 「その辺はわからん」

 などいう会話をしながら放課後に家に帰るとアップロードを済ませて、
さっそくログイン!
 
 旅立つ前に前回のグランドクエストでお世話になった人に挨拶をするので、
折角なのでウィズさんもさそってみた。

ウィズ
「おまたせしました!」
  
ミルミルさんと一緒にやってきた。

「すみません突然メッセージしまして、今日はお暇でした?」

ウィズ
 「はい!仕事もオフだったので今日は全然大丈夫です」

 「それじゃ ロジィエさんのことに挨拶に行ってもいいです?」

ウィズ
 「はい、OKです」

  俺達はロジィエさんの家に向かった。

「ロジィエさん いらっしゃいますか?」

ロジィエ 
「は~い」

 扉を開けると

  !

 ミミックが現れた

ロジィエ
「あ ごめんなさい」 

 箱の中からロジィエさんが出てきた!

「驚かさないで下さいよ」 
  
慣れてはいるが突然出てくるとやっぱり焦る…… 

ロジィエ
 「驚かすつもりはなかったのだけど、この姿に慣れちゃって仕事しやすいのよね」 

 そのうち伝説のミミックとか呼ばれるんじゃないか… 

ロジィエ
 「そういえば装備出来上がりましたよ」 

 俺達は装備を受け取る。

 まず俺から……
 
盾と手槍以外は基礎値があがっている位だったが…… 

 ガラスの手槍 ⇒ガラスの手槍Ⅱ
 攻撃力 100⇒200
 特殊効果 再生
    
 攻撃力が倍になっている、それはそれですごいのだが…
 問題はその下

  追加効果 意思表示:妖精が意思を表示する

 手元に液晶?のような小さな水晶が付いており
 そこに

『バカ』

 「ロジィエさん…これは…」

ロジィエ
 「ああ、それは私が居なくなると妖精さんとコミュニケーション取れなくなると思って、その子まだ強くなる可能性があるから」
 
「ほ~これは妖精の意思だと…上等だコラ!叩き折ってやる!」

 『==#』

 余計な機能を!

 続いて

 スパイクシールド⇒デビルシールド

  防御力30⇒80
  攻撃力50⇒100

 全体が黒でヤギの角のような飾り、そして良く見ると骸骨のようなシルバーの模様

 「ロジィエさんこのデザインは…」

 「ああ、それね…近衛騎士の鎧の材料使ってダインさん盾を武器したりするから攻撃力を上げてみたんだけど…ちょっとワイルドな感じになちゃった」

 『なちゃった』じゃないですって!これじゃ悪役のような風貌じゃないですか、それにあの運営の鎧って、
 まあ…性能が良いけど、あの盾からどうやったらこれになるのか…ロジィエ恐ろしい子…

ヨッジー
「いいな~ダイン羨ましいな~、それにその盾カッコいいし俺にくれない?」
  
ヨッジーこういうの好きなのね……

ロジィエ
「あの~あとね、その子に精霊…っぽいのが宿ったから心が通うようになったら現れるかもしれないわ」

 「精霊っぽい?」

ロジィエ
 「…」

 なぜ無言!

 「あ そうそう!アクアさんのも出来てるの!」

 話をそらすな~!呪われてますよねコレ?

 アクアさんの装備…
見た目は変わらないが…

 
 姫騎士の剣 アクアローズ+
 攻撃力250
 特殊効果 アクア専用 水防御+50 
 使用レベル100
 レベル不足ペナルティ 発生中命中率1%
   
 姫騎士の鎧 アクアベール+
 防御力110 
 特殊効果 アクア専用 水防御+80
 使用レベル100
 レベル不足ペナルティ 性能減90%

  
 NO~~~!
 命中率が振り出しに戻ってる!

 ヨッジー
 「ダインどうした?青ざめて」
  
 ヨッジーが聞いてきたので内容を教えると……

ヨッジー
「まあ、本人があれだけ喜んでいるんだから今はその話はしない方が良いだろう」

 ロジィエさんから装備を受け取りピョンピョン飛び跳ねているアクアさん……

 また…師匠が泣くだろうな……
 私の修行の成果は無いのか~とか言って……

 その後今までのことや、これからの話をしていると、

アクア
「ロジィエさんやはりココに残られるんですか?」
 
「ええ、ミリルのこともありますし…」
  
そう言って扉の方を見る。

ロジィエ
「それに弟子も増えましたので」

 「弟子?」

ロジィエ
 「ええ、頼もしい弟子ですよ」

ミルミル
 「そんなことないです!まだまです!」
  
ミルミルさんが急に赤くなる。

「ってことは?」

ロジィエ
「ええ、ミルミルさんを弟子にすることにしました」

ウィズ
 「良かったね!ミルミル!」
  
 ウィズさんがミルミルの手を取りブンブン振り回して喜びを表している

ロジィエ
「ダインさん、アクアさん、本当はあなた達着いて行きたいんですが、街の復興、ミリルのこともありますし、今はご一緒できませんが何かあればいつでも駆けつけます、それに落ち着いた必ずあなた達の元へ応援に行きます」

 やはり一緒には行けないようだ……

「ええ、また会いましょう」

 そういって握手を交わし俺達は新しいMAPへと旅立った。
しおりを挟む
1 / 3

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!


処理中です...