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第2章 俺 覚醒!?

19:おかしな街

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 石で出来た家だろうか?配色は茜色の屋根に白い壁に統一された家々が続く無骨だけどどこか可愛らしさを感じる街並みだ。

「なんだろうこの匂い?」

アクア
「そうですね、香しい甘い香りはお菓子かなにかつくっているんですかね?」

 先生
 「匂いなどわからん!鼻ないんじゃ!」

 ロジィエ
「おかしいですね?鍛冶の町として有名なトルシテンという所のはずで、鉄と炭の匂いがしてたはずですが」

「この前 ターボさんが言ってたことと関わりあるのかな?」

 そんな話をしているとメッセージウィンドウが俺の前に現れ……
 討伐報酬がいっぱいですギルド受け取りを行ってください。

 討伐報酬? 

 なんかもらえるかな? チュートリアル飛ばしたことを今になって後悔する今日この頃……
 まあ丁度資金も底をついてきたしラッキーだな!
 そんなことを考えながら俺達は当面の資金を確保する為にギルドへ向かった。
 ギルドの中に入るとなぜかみんな甘いモノを片手に甘党談義をしている。

「宿屋の向かいのケーキあれ良いぞ!」
「いやいや道具屋の横でやっている屋台の飴も良いあれこそ職人の魂を感じる」

 などと、ごつい冒険者が甘いモノを語っている。

「なんだろう流行なのかな?」

 そんなことを考えながらカウンターへ。

「すみません、換金お願いします、あと報酬があるみたいなのですが」
 
NPC
「はい、確認致しますね」

 カウンターにはいつもの制服を着たNPCさんが応対してくれる。
ドワーフの国でも種族は人間であった。

 NPC
「では討伐状況を確認しますね」
 
「宜しくお願いします」

 しばらくすると……

 NPC
「おめでとうございます、BOSS討伐の成果、多数の討伐がありましたのでランクアップになります」
 
「ランクアップですか?」

 NPC 
「はい、おめでとうございます ランクアップによりシステムが拡張されます」

 満面の笑みで祝福してくれる受付さん。

「どういった点が変わるのでしょうか?」
 
NPC
「報酬の底上げ程度ですが、より上位に行けば持家の所持、ご自身のサークル結成などができます」
 
「サークル?」
 
NPC
「プレイヤー同士で結成するチームのようなものです」
 
「へー、そうなんですね」

 持家にサークルかなかなかおもしろそうだが、まだ未実装みたいだな……
 まあ、実装されたら考えてみようかなと思いながら討伐報酬を受け取り外へ出た

「さてせっかく新しい町だし観光でもしますか?」
  
 俺が聞くと……

 アクア
「そうですね!ぜひ!」
 
 先生
「うむ!」
 
 ロジィエ
「いいですね」

 みんな乗り気だ……

 ロジィエさん
「せっかくですし、この町で装備を整えてみては如何でしょうか?ダインさんの武器は良いでしょうけど防具が心持たないように見えますので」

 確かに防具は盾以外すべて初期装備のままだった。

「そうですね、それに武器も見たいですし、アクアさんも…」

 アクア 
「私はこの剣と鎧で良いです!これは私の命です!」
  
 鞘を抱きしめて涙目でこちらを睨む……

 さらに なんかガラスの手槍が急に砕けて足元がガラスまみれ!
 妖精さん嫉妬!?

 「とりあえずお店見に行きましょう!」
  
 半ば強引に鍛冶屋街に向かうと……

「あれ?ここ鍛冶屋街じゃないですよね」
  
 ロジィエさん
「そうですね…でも看板には確かにそのように書いてあるのですが…」
  
 アクアさん
「どう見ても…オシャレな菓子屋さんがいっぱいです」

 どうなってんだ!?
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